[ 2011-12-14 08:32 ]
欧州債務懸念根強くユーロ急落
売り一巡後の下げ渋りを想定
おはようございます。
米国の金融政策を決定するFOMCは「政策金利を据え置き」、声明の文言も「景気見通しにやや改善」を示す内容で、事前に予想された通りでした。
ところが一時126ドル高まであったNYダウはこの発表後下げに転じ、結局67ドル安の1万1954ドルと続落して取引を終えています。
追加量的緩和(QE3)を期待していた投資家から失望売りが出た、とも受け止められますが、それよりも景気見通しをやや改善としたため、為替市場でユーロ売り・ドル買いが進んだことを嫌気したのではないかと見えます。
来年半ばに設立する欧州安定メカニズム(ESM)について、ドイツのメルケル首相が資金上限の引き上げに否定的な発言をしたと伝わったことも為替市場や株式市場に影響を与えたようです。
シカゴ日経225先物も大証比50円安の8500円と安くなっていますので、東京市場はやや売り優勢のスタートが予想されます。
欧州問題は年内、そして来年年明けにかけても相場の大きな重石となることを前提としつつ、年末年始相場を乗り切っていくにはどうしたらよいでしょうか。
今朝の日経に、「上場企業、半数超が増益」というタイトルが踊っていました。3月期決算の1692社中、今期に経常損益の改善を見込む企業は55%に当たる936社もあるそうです。
内需系で経常最高益を見込む企業として、オリエンタルランド、ヤマダ電機、ソフトバンクなど。新興国需要型としてはファナック、ユニチャーム、丸紅など。そして市場占有率が高いことがメリットとなっている企業として東レ、日本電産、クラレなどの名前が挙がっています。
チャートを見るとやはり上昇波動の銘柄が多く、株価は既に織り込み始めているようですが、中にはまだ比較的割安圏にある銘柄もあります。
もちろん、“最高益企業イコール株価は最高値”などという方程式が成り立つわけではありませんが、年末年始相場のひとつのヒントになりそうです。
◎外資系注文は2営業日連続の売り越し
売り2020万株
買い1650万株
差し引き370万株の売り越し
金額ベースは売り買い拮抗
米国系、欧州系ともに売り越し
売りは銀行・保険・機械・建設など
買いは海運・精密・ガラスなど
売り買い交錯は商社・鉄鋼・薬品・電機・自動車など
ほんとにうっとおしい相場が続きますのねぇ。
個別ではミツミ電機(6767:東1)の月足10陰連に注目しましてね。
まだまだ戻りがあるのではないかと思っています。
月足10陰連、11陰連でこれだけの戻りで満足するわけがないと。
そして戻りが終わればこの人は更に下がって行く事になるでしょう。
何故ならば10ヶ月に渡り陰線を作ってきたと言う事は、
『私は伊達には下がっていないのよ

』と言う事だと思います。

