手掛かり材料乏しく、一進一退の展開を想定
外資系動向は4日連続売り越しに
おはようございます。
昨日米国は「感謝祭」の祝日の為、株式市場は休場でした。
そして、感謝祭明けの本日金曜日は「ブラック・フライデー」といって、クリスマス・セールが始まります。
ブラックフライデーとは小売業界がこの日を境に赤字から「黒」字に転換する日、というポジティブな意味です。
1年のおよそ2割を占めるといわれる「ブラック・フライデー」の売り上げ次第で、株式市場が好転することもあり、無関心ではいられません。
ある調査会社の調べでは、今年の「ブラック・フライデー」期間の売り上げは、前年比で平均1.6%増と予想されており、”そう良くはないけれど、決して悪くはない”といった感じがします。
さて、米国市場休場で、必然的に本日の東京市場を占う上で注目されるのは、問題山積の欧州市場です。
昨晩、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相、そして新政権を発足したイタリアのモンティ首相が会談し、危機国の予算編成などに欧州連合が介入できるよう、EU条約の改正を共同提案することで意見統一しました。
半歩前進というところですが、欧州各国の株式市場は総じて軟調。為替は現在1ユーロ=102円台後半へと円高気味に推移しています。
ドイツ・メルケル首相が、「ユーロ共同債」構想について必要ないと発言したことが影響しているようで、欧州問題の解決にはまだまだ時間がかかると思われます。
欧州不安が大きく影響し、東京市場は昨日、4日続落で年初来の安値を更新しました。そろそろ「自律反発の戻り」があってもなんら不思議ではありません。
ただ、日経平均(1001)のチャートを見ると、日足・週足ともに「オールブルー・先読みもブルー」。右側表示の「6色パターングラフ」でも上昇波動の銘柄の割合が減り、市場のセンチメントは一層悪くなっている状況ですから、ここは売り買いともに「無理をしないのが吉」と考えています。
◎外資系注文は4営業日連続の売り越し
売り1380万株
買い940万株
差し引き440万株の売り越し
金額ベースも売り越し
米国系、欧州系ともに売り越し。
売りは機械・サービス・食品・ガラスなど
買いは薬品・化学・商社など
売り買い交錯は銀行・電機・小売り・精密など
思った事とは逆になると同様に、
倒れるぞぉと騒いでいる間に本当に倒れるとか、
そのまんま大勢の材料の方向に素直に向かって行った所など見た事がない。
