ドイツ国債入札不足で欧州懸念を蒸し返す
急落やむなしも、小さな変化を見逃さないように
オハヨウございます
東京市場が勤労感謝の日で休んでいる間、海外では2回取引がありました。
22日のNYダウは53ドル安、そして昨夜は終値1万1257ドルで236ドル安でした。2日間でダウ平均は289ドルの下落。欧州やアジアの株も安く、再び世界同時株安の状況を呈しています。
ことに、昨夜の下げは激しいものでした。ナスダックは61ポイント安の2460ポイントと、率で行くとダウ平均を上回る下落。欧州市場もドイツが1.4%、フランスが1.7%の下落と、下げがきつくなっています。
NY市場大幅安の背景は、欧州危機の蒸し返しです。昨夜行われたドイツの10年物国債入札が応札不足となったことに加え、イタリアやスペイン、フランスの国債利回りも上昇、ギリシャに端を発した債務危機がユーロ圏の経済規模の大きい国々に広がっているとの懸念が高まっています。中国の製造業指標が悪化したことも世界経済の減速懸念につながっています。
シカゴで取引されている日経平均先物は大証終値に比べて170円安の8150円。為替は、ユーロ円が103円台前半、ドル円が77円台前半推移となっています。
日本が休んでいる間、NYダウが都合300ドル近くの棒下げとなっているのですから、今日も、寄り付きは急落地合いやむなしだと思います。
しかし、同様に、NYダウが大幅安のなかで始まった22日の市場は、寄り付き下落後下げ渋りの動きを見せ、日経平均は一時プラス圏に浮上、ローソク足は50円幅の陽線になりました。
為替が多少円安気味に推移したこともありますが、大きく売られた主力銘柄の値動きを見ると、売らなければならない玉は、ある程度売り切ったのかなとの印象を抱かせる流れになっています。局地戦ではありますが、小型株や材料株に対する一本釣りの動きも続けられています。
この日は、海外株安のなか、指数は安値更新やむなしの流れになると思いますが、真っ暗闇のなかで芽生えつつある小さな変化がこの日も続くのか、注意深く見ていきたい場面です。
◎外資系注文は3日連続の売り越し
売り1430万株
買い1340万株
差し引き90万株の小幅売り越し
3営業日連続の売り越し
売りは証券・化学・通信・サービス・商社など
買いは損保・精密・ゴムなど
売り買い交錯は銀行・機械・自動車・電機・薬品など