朝方発表の7-9月期GDPは予想通りの内容
オリンパスストップ高も、手出しは無用か
▽・・・全般は、週末の海外株高を受けて上伸して始まった後、伸び悩みの相場展開となっています。
前引けの日経平均は102円高の8617円。取引時間中の値動きは60円と、寄り付きで、材料を織り込んでしまった後は模様眺めといった、前週までの流れを踏襲する動き。
出来高6億6198万株、売買代金3591億円と、市場エネルギーは低水準。騰落銘柄数は上昇・1034,下降・437でした。
▽・・・朝方、内閣府から発表された7ー9月期のGDP速報値は、物価変動の影響を除いた実質成長率で、前期比1.5%増、年率換算で6.0%増でした。生産回復や復興需要から、内需、輸出ともに増加し、4四半期ぶりのプラス成長に転じています。
ただ、数字が、事前予想とほぼ見合いの水準だったこともあって、これを、ことさら材料視する動きは見られませんでした。
▽・・・オリンパスが反発に転じています。読売が、オリンパスの処分に関し、行政処分にとどめる方向で証券取引等監視委員会が検討を始め、上場廃止が回避される可能性が出てきたと観測報道を行ったことを好感しています。
このニュースを受け、空売りを行なっていた向きが、ひとまず買い戻しに転じたものと見られます。オリンパス株は前引けで、差し引き2700万株を超える買い物を集め、ストップ高となっています。連れ安していた、テルモなども上伸。
オリンパスの反発自体、株式市場にとって朗報ですが、まだ、観測記事ベースで、同社の上場廃止問題がどうなるか分からない状態ですから、安易な手出しは無用だと思います。
▽・・・週末の欧米株高を受けて、アジア市場も大幅高の寄り付きとなっています。東京市場は、後場も、買い戻しを交えながら堅調な流れを想定していいと思いますが、ドル円相場が77円台前半と、介入後の高値をつけるなど、外為相場がやや円高気味で推移していますから、引き続き、頭重たい展開になるのではないかと思います。
外部環境に多少変化の兆候が見えたとはいえ、東京市場は「その日暮らし」の動きが続いています。なお、基本線は休むも相場を貫くところとみています。
大丈夫じゃないかね。
ヤバけりゃ、
野村の売り板が下にスライスしてくるし。
今日はそれがない。