“いい日旅立ち”まで待つのが妙手

東北地方も梅雨が明け、これで全国で梅雨明けとなりました。どこも平年よりかなり早く明けたとのこと。しかし、だからといって秋が早くやってくるわけでもないようです。むしろ早く明けると、そのあと10日間ほどは猛暑に見舞われるようです。実際、いまの暑さは筆舌に尽くしがたいほどです。
ところで、6月17日に底入れした株価は、その後いかにも底入れらしい急ピッチの騰げをみせました。定石でいえば、2~3週間の一気の上昇をみせたあと、もみ合いに入ることが多いものです。今回のケースでは、ほぼ最長の17日間も騰げてもみ合いに入りました。そのきっかけは、米国株が、雇用統計の数字が予想より悪かったことで急落したことにあります。このため、投資家がリスク回避姿勢を強めたからと指摘されています。
余談ですが、ここで底入れ後の上昇、もみ合いについて触れてみます。一気に上昇する初動段階では、どうしても一般投資家は乗れないのが現状です。上昇のテンポが速いことにくわえ、これまでの長い調整でなかなか素直に買い転換できないことに理由があります。そこで出遅れた投資家は、株価上昇が止まり、もみ合いに入ったところで買いを入れようとします。これは明らかに間違いです。株価上昇が止まったら、むしろ買いではなく売りなのです。気をつけたいものです。
ところで、このもみ合いはどうして生じるのでしょうか。概念的には、戻り待ちの売りと押し目待ちの買いがぶつかり合うからです。このもみ合いは、通常、2~3週間続くことが多いのですが、ここはじーっと辛抱強く待つのが得策でしょう。
やがて前の高値を抜いて飛び出すとき、このときを筆者は“いい日旅立ち”とよんでいますが、この出直りを買うのが理想的です。そうでないと、もみ合いから急落するケースが多いからです。
さて、指数に先駆けてもみ合いに入った典型的なものに鉄鋼のJFEがあります。このもみ合いの行方は指数の先行指標として注目しておきたいとおもいます。
さて、話が少しそれましたが、中国上海株、米国NY株、そして日本株がほぼ同時的に底入れした以上、少々の懸念材料が顕在化しても基調に変化はないと予測されます。
このもみ合いのなかでは、物色銘柄はなかなか選別するのは難しいのですが、反発基調は8月ごろまで続くとの前提で考えると、復興関連ないしは脱原発関連が先行するとみます。
復興関連では、三菱マテリアル(5711)に注目しています。セメントのほか銅や電子材料も手がけています。それに太平洋でのレアアース埋蔵に絡んで海洋掘削が期待を集めていますが、同社はここの大株主です。人気材料でしょう。このほか脱原発、LNG関連では、LNG開発に注力の国際石油開発帝石(1605)にも期待したいとおもいます。