◎雲を突き抜けて上昇する“推進力”が足りない
7~8月相場は波乱含み!と一貫して主張しています。従って、高いところ(日経平均株価の1万円近辺)は、強気の声に惑わされず、利食いを優先するべきです。鯨3文といわれても、銭(このうちゼミニ)がなければ買えぬ!これでは困ります。 大きなフシ目の1万0434円(東日本大震災直前3月10日の終値)水準を突破し、一段高に進むには外部環境の好転とともに、市場エネルギーの膨らみが不可欠でしょう。上値の“抵抗帯”になっている3月の1日平均売買代金(東証1部)は、1.95兆円でした。現状の1.2兆円そこそこの売買代金では、雲を突き抜けて上昇する“推進力”が足りないのではありませんか。
7月のSQ(特別清算指数)値は1万0225円と幻のSQ値(7月8日のザラバ高値は1万0207円)となりました。日々の日経平均株価がSQ値を下回っていると、調整色を強める、これが短期的な相場セオリーです。
それに、市場エネルギーが盛り上がりに欠けるのは、売り方の買い戻しが中心であり、新規資金の注入が少ないためです。出来高が細った状況では9888円(200日移動平均線)、9970(2010年11月以降の外国人の平均買いコスト)、9852円(3月の月中平均)などの水準を維持するのは困難でしょう。
そう、出来高は株価に先行する!ものです。たしかに、ここまでの戻りは賞賛に価します。6月17日の9318円を安値とする反騰劇は「すばらしい」の一語です。しかし、この勢いが継続する保証はありません。
再三指摘しているでしょう。安値圏では投資の3力(資力、気力、胆力)を駆使し、勇気をふるって買い出動します。資力は現金であり、これはリスク・マネージメントの大切さを教えています。反面、高値圏では逆に投資の3性(知性、理性、感性)が必要です。
◎ジャッジメンタル・アプローチの視点で注目するのは…
いずれにせよ、テクニカル・アプローチでの銘柄発掘では、株価の動きと共に出来高の推移に注意を怠ってはいけません。福田組(1899)(東1/1000株)の出来高は7月7日には5万4000株にすぎませんでしたが、8日には115万4000株(株価は22円高の265円)と激増しました。特に、この日に材料が出たわけではありません。おそらく、“手”が入ったのでしょう。
まあ、何ともいえませんが、復興・防災担当相に岩手選出、小沢グループの平野達男氏が就任したことと関係がありそうです。小沢一郎氏の奥さんは福田組のオーナーの娘さんです。この手法はジャッジメンタル・アプローチです。
ジャッジメンタル・アプローチの視点では、ライフスタイルの多様化に注目できます。節電はサマータイムの導入など、就業時間の変化につながっています。東京証券取引所の退所(終業)時間は何と、午後3時45分です。こんなに早く帰ってどうするのですか。毎日、4時から宴会ではお金も体も持ちません。
カラオケ、ボーリング、フィットネス?これはいいですね。コシダカホールディングス(2157)(JQ/1株)はこの3事業(カラオケ本舗「まねきねこ」、フィットネスFC「カーブス」、ボーリング場)を手掛けています。
足元の業績は好調です。2011年8月期は利益倍増を見込み、連結1株利益は9万7000円がらみとなる見通しです。配当は年1万円(2010年8月期は8700円)とします。一方、株価は70万円前後にあり、PER的に割安です。5月12日の高値73万円を奪回、一段高が期待できるのではないでしょうか。
この局面では円高傾向ということもあって、巣ごもり関連の内需セクターにマトを絞るのも一策です。具体的にはサイバーエージェント(4751)(マザーズ/1株)、スタートトゥデイ(3092)(マザーズ/1株)、DeNA(2432)(東1/100株)などがそうです。