役員報酬の全額を補償にあてるべき。甘い認識を世間からも政府からも批判され、返還を決めたはず。なのに、報告書19頁にあるとおり、取締役24名総額7億2千3百万円、9名、1億4千100万円、すでに支払われている。なぜなのか? 役員一人一人、いくらもらったか明らかにせよ。
東電側の回答。役員個々の報酬額を明らかにする必要はない
この質問者が、「脱原発を果たせば東電は蘇り、株価は持ち直す。皆さん、株を手放さず、一緒に脱原発を果たそう。総会後、芝公園で集会がありますので、集まってください」と呼びかけた時、私がいる新橋の東電本店内のプレスルームから馬鹿にするような嘲笑があがったのには驚いた。
東電内のプレスルームは、満員で、すでに200人は集まっていると思われるが、なぜ、この場面で嘲笑するような笑いが記者から上がるのか。質問者がさらに「芝公園には、マスコミも集まっています」と続けると、さらに馬鹿にしたような笑いが続いた。
どういう姿勢で取材に臨んでいるか、本音が覗いた瞬間。
「東電と下請けの間で、殺人事件が起きた。山口組が関係している。自分は出版をやっているが東電から広告をもらったことは一度もないし、請求したこともない」という質問者。東電側の回答。殺人事件が起きたとは聞いていない。
退職慰労金についての質問。東電側の回答。退職慰労金の支給について、決議できる状況ではない。
質問者から「脱原発を求めます」という率直な要求が。東電側、率直な回答をせず。
すでに三時間経過。総会始まる前に東電の広報に聞いたところ、「今日は、何時間かかるか、わからない」と。「最近では三時間かかったことがある。それが最長」と。すでに最長記録、突破して更新中。
「私は全て東京電力が悪いと思っていない」という株主の登場。「金融危機の際も、当局は処罰されていない。東電は微に入り細に渡り、当局の指導でやってきたということをもっと主張してもいいのではないか。何年後でも詳細な報告書をまとめてもらいたい」と。総会の会場から拍手も。
東電側の回答。事故原因の調査に客観性をもたせるために、事故調査委員会を設けて調査している。
役員報酬を全額返上しようとしない東電の経営姿勢についての質問、要求は途絶えない。質問者からさらっと、「原発の現場で働く人の中には精神を病む人が少なくない。そういう人の賃金は下げないで、経営陣の報酬を下げるべき」と、さらっと言った質問者が。東電側もその点をさらっとスルーした。
東電の、マスコミに支払った広告費総額を聞いた質問が。この質問は、連日の東電会見でも散々出たが、東電側は「私契約である」ということを盾に答えようとしなかった。しかし株主からの質問には答える。東電回答によると、去年の広告費は116億円。今年度は7割以上削減する予定。
有利子負債が多いが、という質問。東電の回答。有利子負債は、8兆9000億円。
ここで緊急動議。第一、勝俣会長の議長解任動議。勝俣会長、私は構成な議事をしているとして、さっさと議決にかけ、反対多数として、否決。議長をそのまま続ける。第二、お腹も空いた、喉も乾いたので、一時間の休憩をはさむべき、という動議。これも続けるとして、決議。反対多数として続行。
第二の動議には参加して、昼飯休憩賛成に一票入れたかった(涙)。第三の動議は、すべての質問が終わるまで、質疑応答を受け続けるべき、という動議。これも勝俣会長は退け、一時、場内騒然。なぜか、勝俣会長、決議をとらず。あと一人だけ質問を認める、とした。
最後の一人とされた質問者は、立ち上がり、勝俣会長に背を向け、場内の株主側を向いて、大演説。第一、放射性物質は、原爆何発分、放出されたのか、明らかにせよ。第二、一時間あたりどれだけの放射線量が放出中なのか。第三、損金処理案が株主総会で提案されるべきなのに、提案させていない。
まだまだ大演説が続く。共産党の吉井秀勝議員が、国会で津波の前に地震動によって原発が損傷し、電源喪失が起きたことを明らかにした、と言い始めたところで、勝俣議長、もう質問が長くなったのでと打ち切り。
無糖副社長が回答。放出されたセシウムは10の16乗ベクレル程度と、いつもクールで無味乾燥な回答。原爆ドーム何発分の死の灰が撒き散らされたのか、という質問に、直接に答えてはいない。実はこの質問、私も東電会見でしたことがある。松本本部長が同様の回答をした。
風力発電所を伊豆に建設中、水力、太陽光発電も建設を進めている、という説明。これには場内の静かな反応。
議長の勝俣会長、質問を打ち切り、議案に入ろうとする。議事進行について決議。またまた会社側の動員株主の協力を得て、賛成多数で議案に入る。第一号議案は、17名の取締役選任の件、質問もそこそこに採決に入ろうとするがここで年配の女性から動議。
メイン会場だけではなく、第二から第五会場まで、株主が集まってきている。その人たちの賛否を聞くことなく、このメイン会場の、会社側から動員された株主の意向だけ聞いていていいのか。すべての会場の株主の賛否を聞くべき、という質問。
議長の勝俣会長、この動議の賛否を問い、あっさり否決。動員株主だけに賛否を聞くべきではない、という動議を、動員株主に問いかけたら、それは否決されるのは、当然の帰結。かなりの茶番。
取締役は、現場の人間、発電所の所長などを入れるべきだ、という質問、というより意見も。勝俣会長の回答。貴重なご意見をいただいた、で終わり。
ここで、修正動議。「取締役選任に際して、どういう人物かわからないと選任のしようがない。一人一人、この事故をどう考えるか、明らかにせよ」と。勝俣会長、「個別に採決せよという修正動議ですが、私としては議事進行をスムーズにするため一括で決議したい」と。
ここで、賛否が初めて拮抗。プレスルームも、おおっとわく。ところが、あっさり勝俣会長、自分が支持されたとして決議。ええっと疑問の声があがる。
本日の参加者が9282人、票が136万票、事前に委任状を取付けた数が107万票、従ってこの総会の議決がどうであろうと、取締役会支持が過半数で、すでに事実上、可決されていると勝俣会長が明かす。これに女性の株主が猛反発。「じゃ、何のためにこの株主総会を開いているんですか⁉」と。
大株主2名(法人と思われるが)が、委任状を出しているので、すでに可決している、という言い草に、かなりの反発が。マイクをもった女性が大声で「なぜ、あなた方は、高い壇上で椅子に座っているのか⁈ 壇から降りて土下座すべき」。すると勝俣会長、「マイクをもう少し離してください」と。
。「株価、知っているか?」という男性株主の質問。「今日の2時40現在で、314円。前日比マイナス2円。ムーディーズなどの格付け機関からも低評価。希望を言ってくれ! 希望を聞きたいんだ!」と最後は絶叫調。勝俣会長、「ぜひ、ご指導ご鞭撻を賜りたい」とのみ。暖簾に腕押し。
結局、第二号議案、あっさり議決。監査役二名、選任。株主提案である第三号議案、原子力発電からの撤退を定款に明記する件。男性株主から補足説明。福島から石川県に避難せざるをえなくなった男性。被災者の苦しみはいかばかりか、切々と訴える。場内、静まり返る。
福島県出身の男性、「放射能に汚染された現地では医師が一日に何百人も診察している。東電は新宿に七階建ての病院を持っている。なぜ、その病院の医師の半分でも福島の現地に行かせようとしないのか」。
。「原賠法三条第一項の免責事項の適用をなぜ、主張しないのか。我々の金を預かっているのだから、何兆円もの補償をかぶることはない」という株主からの質問、というか意見。勝俣会長の回答。「原賠法の三条一項の適応は十分あり得ると考える。しかし裁判所で認められるまで時間がかかる」
勝俣会長の回答の続き。「今回の地震は、関東大震災の44倍のエネルギー。原賠法三条に定める「異常に巨大な地震」に相当すると考えるが、免責が裁判所で定まるまで、時間がかかる。その間の国の支援を得られないと資金繰りが危うくなり、経営が成り立たなくなる」と。
「他の株主から関連質問。3条の免責条項に未練を示しながら、16条に基づいて国に支援を要請する。これを主張するには、自らに責任があるのを認めること。いったいどっちなんだ⁈」との質問。これに対し、勝俣会長、16条にもとづいて国に支援を要請した、とのみ、回答した。
女性の質問者。「死んだ父親の手堅い電力会社の株をもて、という遺言で、遺産の一部を東電株に当ててきた。長年の東電応援団。株主は皆、必死の思いでここに来ている。東電の評判は最悪だが、東北電力は奇跡が起きて、20円の配当が出た。なぜか。原発がないから」
女性株主の続き。「我々だって儲けを得たい。同じように震災の被害を被ったのに、東北電力は、原発を抱えていないことで、配当が出せる。ならば、東京電力も新しい方向を目指してもらえないか。これからも応援するから一緒にやろう」。勝俣会長の回答。「ありがとうございます」。脱原発には言及なし。
勝俣議長、質問が尽くされたとして、決議に入ろうとする。場内騒然。その後、質問再開。そこで弁護士の紀藤正樹氏が質問。「20年以上の株主。世界に知られた超一流企業である東電が、たった一回の原発事故で経営破綻。この株主提案は重要。あなた方、役員の踏み絵になるからだ」
紀藤正樹氏の質問続き。「原子力発電からの撤退を求める、この株主提案は、41条と42条に分けて、取締役会としての説明を行い、決議するよう動議する。将来、もし再び原発事故が起きたときは、あなた方に責任がある。この株主提案に反対した責任をとり、私財で賠償してもらう」。場内拍手。
動議の決議、明らかに紀藤氏の動議に賛成の株主が多数。困った勝俣議長、議決をやり直すが、さらに賛成が増えた。すると、「代理人も含めて反対多数とする」と。だったら、議決の意味がない! 株主提案の議決も同じ。賛成の挙手の方が明らかに多数だったが、勝俣議長、強引に、反対多数とした。
株主総会、終了。10時開始、16時9分終了。6時間9分間の、ぶっ通しマラソン総会。参加した株主総数は、9309名。私のツィート総数は、、、いくつだろう? 皆さん、お疲れ様でした。
東電そのものが、
低級霊の狐にとり付かれているようだ。
どこまでもふてぶてしいのは良いのだが、
係わり合うと一緒に連れて行かれそうで怖い。
東電株を見るのも辞めようかな。