「プロが読む、明日の株式」(月曜~金曜の大引け後更新) | ブー子のブログ

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「プロが読む、明日の株式」(月曜~金曜の大引け後更新)
経済キャスター・岩本秀雄 6/7(火)  
 [ 2011-06-07 15:30 ]
岩本 秀雄
(いわもと ひでお)
経済キャスター。
東京株式市況を実況生中継する(株)ストックボイス副社長。
雑誌などへの執筆も多く、主な著書に『ネコでもわかる株の売買入門の入門』などがある。

なんだか、昨年に似ているぞ
「そろそろどうか」の感覚で富士電に注目


$ブー子のブログ ◎1年前のSQ週も、週明け急落

1年前と似たような状況である。

昨年のSQ週の週明け7日はいきなり380.39円安。その前週金曜日に発表された米5月雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことで米ダウ工業株30種が323ドル安。欧州財政不安がハンガリーなど東欧にも広がりそうなことで為替も円高進行-という環境を背景に、急落スタート。週末のSQ算出日にかけて軟調な相場となったのが、1年前でした。

さらに当時の日経平均を週末ベースで追いかけると、SQ前の週末金曜日が9901.19円、SQ週の週末金曜日が9705.25円、翌週末が9995.02円と、V字型の推移。

翌々週には一時、10238.01円まで1万円回復となっていた。文字通り“波乱のSG週”というジンクスらしい動き。要するに、この週(つまり今週)をうまく乗り切れば、来週からいったんは切り返す、という展開を示唆しているのかもしれない。

◎1年経っても、国際環境に変化なし

さらに、海外事情をみると、1年経っても何も変わらない国際環境、という印象だが、昨年は米FRBが“出口戦略”に踏み込んで失敗したのがドル安・株価急落の背景(ダウの安値は7月2日だった)。

今回は6月末にQE2(追加金融緩和政策)の幕引きこそ決めているものの、「金融緩和状態の継続」は明確に表明しており、政策面でのブレはない。当面は、21日から開かれるFOMC(米公開市場委員会)での声明文、記者会見の内容が注目されることだろう。

日本株にとっては政局動向、そして後継首相の選任が最大の注目点であり、むしろ国内要因が株価下落の要因といっていいが、こればかりは予測がつかない。

ただ、「大連立」論が台頭しているように、政治の枠組みが大きく変わる可能性が出てきたことは結果オーライにつながるのではないか、とあえて期待している。月内退陣が決まるかどうか分からないが、7月になれば主要各社の業績見通しが明らかになるだろうし、早いところは4-6月の実績を発表し始める。それが仕切り直しの手がかりとなるはずだ。

前週注目した東洋炭素(5310)は、いまだ機が熟さずという状態だが、太陽電池、LEDなどが重要なテーマという位置づけに変化ない。新政権が誕生すれば、再生可能エネルギーへの踏み込みがより鮮明に打ち出されるだろう。

同じように、「そろそろどうか」の感覚で富士電機(6504)にも注目している。地熱発電では日本、というより世界的に屈指の存在。ニュージーランドで昨年春に稼動した世界最大の発電量を誇る地熱発電所は同社がタービン、発電機など主要機器を納入し、据付工事まで行った実績がある。太陽電池やスマートグリッドまで含め材料的には面白い銘柄だ。