今期増益銘柄のアルコニックスなどに注目
◎一喜一憂するから根本が見えなくなる
一昨日のNY市場。 引け後にコンピュータのデルが好決算を発表。
世界で周知の事実。誰でも知っていた。
しかし、翌日の東京市場はじり高状態の展開。
解釈は、「日経平均は9500円水準では下値が固い」。
「ソフトバンクなどの値がさ株に裁定買い」。
「これまで下げのきつかった銘柄への見直し買い」。
「買戻しの流れ広がる」などさまざま。
一夜明けたNY市場は反発。
背景は、「原油高とデルの好決算」。
結局、デルが世界を一周してきただけのこと。
この因果関係がどういうわけか、日付変更線で分断されるから見えにくくなる。
「わかっていたじゃない」と言っても後の祭り。
この時間軸のタイムラグが、相場のアヤなのかも知れないが・・・。
世界のマーケットの中心を左右しているのは、アメリカの金融政策。
その周囲でギリシャ・ポルトガルなど欧州の財政危機があり、新興国経済の発展などが脇役として存在する。
ここを踏まえないと、あちらこちらで発生するネガティブ材料に、そのつど反応して一喜一憂することになる。
全体像の根本を認識するというのが、マーケットの基本。その意味では、日々移ろう百鬼夜行の材料に対して、「慌てない、騒がない」ということが重要になる。
もっとも、得てして慌てさせられ、得てして騒がさせられるから、「根っこ」が見えなくなることが多い。
◎動き出したタカラトミーと今仙電機
ポイントは、アメリカの金融政策とその金融機関に対する当局の規制という観点で、常にマーケットを分析するべきであろう。
その意味で重要なのは、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録。今回発表されたのは、次のようなもの。「今後の金融政策運営について、過半数の委員の考えは利上げを先行させ、FRBの保有資産売却による資金吸収はその後にすべき」。
これに対して、「手続きは段階的であり、株式市場に潤沢な資金が滞留する環境は当面続く」との解釈。
そして、「買い安心感につながった」。何か意味不明で解釈が難しいが・・・。
「5月には売って逃げろ」のNYの格言は、今年は不発に終わりそうな気配。
むしろ、「6月変化観測」のほうがクローズアップされてくる。
米QE2は終了。
欧州の金融機関の試算査定結果の発表。
日本のTPP参加表明期限は消えたが、やはり今年のヤマが6月というシナリオは、まだ残っていると考えている。
東京市場は一進一退。おおむね9500~9800円の展開。買戻しのきっかけを待っている、というように考えたい。個別銘柄のイチ押しは、決算発表で今期増益を明確に表明したアルコニックス(3036)(東1/100株)。
業績好調観測の三菱電機(6503)(東1/1000株)にも、期待感は高い。また、ファーストリテイリング(9983)(東1/100株)。日経平均の寄与度が高いという点からは全体相場に左右されるが、それでも節電ビズに向けた銘柄として評価されよう。
このほかタカラトミー(7867)(東1/100株)、今仙電機(7266)(東1/100株)などにも動兆を感じる。