全体相場は調整入りの可能性強まる
米国の財政再建はドル高・円安を招く
◎1万470円を割り込めば1万円割れも
2月中旬に1万891円のザラバ高値をつけてから、とかく1日の変動幅が大きくなってきました。しかも、それは下落したときです。
たびたび指摘しているように、上昇期間の賞味期限がすでにすぎていることを考えると、調整入りの可能性が強まったとみてよいでしょう。
ただ、まだ確実な証拠が出ていません。筆者は、1万470円前後を注視しています。ここを割れば調整必至でしょう。
さて、いま世界的な政治、経済といえば中東の混乱であり、食品、原油など国際商品市況の急騰です。貧富の格差が浮き彫りになり、民衆の不満が爆発したのでしょう。
もちろん、国際商品市況の上昇はいろいろな要因がありますが、なによりも価格上昇に拍車をかけているのが、米国の超金融緩和策によってもたらされた「過剰流動性の存在」です。米国に対する風当たりは予想以上に強まっているようです。
では、米国はこうした批判にどう対応するのでしょうか。米FRBは6月にもQE2(金融緩和第2弾)を終了するとしています。かりにそうであれば、いったんは相場は調整に入るでしょう。
ここへきての内外株式相場の上値の重さは、こうした雰囲気を察知したものかもしれません。しかし、調整後は一本調子に上昇する公算大です。おそらく、米国政府は、共和党への気配りもあって財政再建にも注力するでしょう。そうなれば、ドルは急騰するとみます。
円安は日本経済再生の切り札になるとみられれるだけに、今年は株式市場にとって追い風になるでしょう。
ところで、今回の銘柄は日立製作所(6501) (東1/1000株)。事業の選択と集中が毅然として実施されつつあるようです。もうひとつは、日本ピラー工業(6490) (東1/1000株)です。フッ素樹脂製品が好調です。設備投資が出てくれば面白いでしょう。
ところで、株価が上記の1万470円前後を下回れば、本格調整必至となります。下値はどのあたりかといえば、筆者の測定法では、まずは1万円割れ、ついで9500円前後ではないでしょうか。