[杉村 富生先生の株式コラム 12月27日号] | ブー子のブログ

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それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

[杉村 富生先生の株式コラム 12月27日号]


あえて悪材料をピックアップすると・・・

 非常に強い相場ですね。マーケットには強気の声が満ちあふれています。筆者は9月以降、日本の株式市場、および日本企業を評価する12項目の材料を掲げ、BUY JAPAN!(日本株を買おう!)と叫んできました。従って、現在の状況には自分自身、満足しています。

 ただ、つい数ヵ月前、「NYダウは11月に9000ドルの大台を割り込む」と、超弱気のレポートを作成していた某大手証券が一転し、「2011年の日経平均株価は1万4000円がらみの水準を目指す」とコメントする“姿”には違和感を覚えます。まあ、相場にこだわりは禁物!であり、流れ(変化)に素直についていくのは必要でしょうが・・・・。

 とはいえ、常に懸念材料をチェックし、リスク・マネジメントを徹底すること、これは極めて重要です。もちろん、中国の利上げ(2年10ヵ月ぶり)、円高傾向(1ドル=82円台に)、民主党のゴタゴタ劇(政治の迷走)などの悪材料が続出しているにもかかわらず、「この強さはこれまでとは違う」(市場関係者)との見方を全面的に否定するわけではありません。

 しかし、日本の株式市場は外国人主導のマーケットであり、先物については実に、委託売買代金シェアの8割を占めています。このため、どうしても外国人の動きに振り回されてしまいます。そう、外国人は懸念材料をネタに、それを針小棒大に膨らまし、突然、売りを仕掛けてくる可能性があるです。

 だからこそ、みんなが超強気になったときは逆に慎重に、と主張しています。年末年始は御祝儀気分に浮かれることなく売り上がり作戦が有効と判断します。要するに、飲みすぎるな!ということです。ちなみに、懸念材料としては以下の8項目をピックアップしています。

 すなわち、?政治の迷走→菅政権のレームダック化に加え、小沢一郎氏の政治倫理審査会出席をめぐる騒動→民主党分裂の危機、?景気の息切れ→エコカー減税、エコ家電ポイント制の終了、輸出の落ち込み、?株式需給の悪化→3月決算期末に向け法人、機関投資家の売り圧力、?円高再燃リスク、?朝鮮半島情勢の緊迫化、?欧州金融危機(ユーロ不安)の拡大、?新興国(特に、中国)のインフレ懸念、金融引き締め→オーバーキル(景気を冷やしすぎ)、?アメリカ景気の回復遅れ→NY市場の急落―などです。

 もちろん、これらの懸念材料は杞憂にすぎないものも多く、仮に顕在化しても最終的には克服されると考えています。再三指摘しているように、パニックは政策の母!なのです。マーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに、政策対応は強化されます。2007~2010年がそうだったではありませんか。

 まわりくどい話になってしまいましたが、どんな強気の相場でも一本調子に上昇するわけではありません。その途中ではギョッとするようなミニショック的な場面が出現します。もちろん、そこは天与の買い場なのでしょう。しかし、千載一遇のチャンスを生かすには現金を持っていなければどうにもなりません。ないソデは振れないチャンチャンコ! 鯨3文といわれても銭がなくては買えぬ!では困るのです。

 さて、この局面であえて仕掛ける銘柄は? 割り切って投資できる人、何があっても泣きわめかない人にジアース(8922 マザーズ 1株)を。業績的にはとても買えません。しかし、株価は異様な動きをみせています。5700~5800円がらみを買うと、利食いの可能性が高まるでしょう。

 まともな銘柄ではイーグル工業(6486 東1 1000株)が面白いですね。メカニカルシールの大手です。この製品は自動車、建機、航空機に使われます。連結1株利益は2011年3月期が91円、2012年3月期が124円と予想されています。チャートは力強い上昇波動を描いています。ほれぼれする“足”です。