[澤部 潔先生の増田足コラム 11月05日号]
FOMCで相場一変
増田25日足は9日ぶりにピンク転換
11月3日に行われたFOMCをキッカケに、相場がガラリ一変してきました。
FOMCでは、景気てこ入れのため、2011年の半ばまでに6000億ドルの国債を追加で買い入れる方針が表明されましたが、この決定に最も敏感に反応したのが東京市場でした。米国の追加緩和を受けても、円ドル相場が円高に向かわず、むしろ、出尽くし的な動きを見せたことを好感して4日の東京市場は買い戻し優先の流れとなり、当日の日経平均は199円の大幅高。アジアの株高を受けて同日のNYダウが219ドル高の急騰。さらに5日の日経平均は大幅続伸の267円高と、FOMC以降、連鎖的な世界株高現象が生じています。しかも、今回は、これまで蚊帳の外に置かれていた東京市場を巻き込んでの同時株高。
こうした状況を受けて、増田足で見た日経平均のチャートも、一転、底入れを示唆するものとなっています。最も大きな変化は、5日、25日足が9日ぶりにピンク転換したことでしょうか。同日は75日足もピンクに転換し、3つの足が先読みも含めオールピンクに。3日足が一気に75日足を下から上へ突き抜けたことで、6色パターンも「D(下降の入り口)」から「C(上昇の崩れ)」にステップアップしています。
週足にも変化の兆しが出ました。前週ブルーに沈んだ3週足が今週はピンクに返り咲き。また、ローソク足も前週の陰線を陽線が包む「抱き陽線」となり、こちらも目先底入れを明確に主張しています。
外部環境に目を転じると、今後も、株式市場や外為市場に影響を与えそうなイベントが続きます。まず、最初のポイントが現地時間5日に発表される米雇用統計。FOMC後ということで、よほどイレギュラーな数値が出ない限り、米株、円ドル相場への影響は限定的と思いますが、NY市場は、節目の「リーマンショック」前水準に回帰したばかりですし、雇用統計が利食い移行のキッカケになる可能性もあり、注意は必要。
また、来週は11日G20、13日APEC首脳会談と、週末にかけて、重要な政治日程が控えています。日米首脳会談はもちろん、日ロ、あるいは日中首脳会談の行方など気になりますが、株式市場にとっては、G20でドルの急速な下落に対する言及が盛り込まれるか否かも、注目のポイント。また、2日に投開票が行われた米中間選挙の結果を受けて、最近、共和党の議員がオバマ大統領の政策に色々注文を付け始めています。こうした動きが、米株や外為市場に微妙な影響を与えるケースも考えられます。
全体の流れとしては、種々のスケジュールをこなしながら、戻りのスケールを推し量る、そんな展開でしょうか。幸いなことに、発表中の9月中間決算は、予想より強めの数字が出ているようです。全体のリズムを読みながら、押し目買いのタイミングを模索する局面と考えていいと思います。
調整波動を続けていた住友化学(4005 東1 1000株)が目先底入れの気配です。増田3日足は5日、10日ぶりにピンク転換し、先読みもピンク。ローソクも二点底打ち完了のパターンを見せています。通期収益は営業利益の予想を従来の700億円から720億円に増額修正済み。増田足ではストキャスティック(スロー)の確認も出来ますが、こちらも底入れ示唆。株価位置、波動から、突っ込み買いを考えていい銘柄だと思います。
勢い評価ならニコン(7731 東1 100株)。5日の大きな抱き陽線を受けて、増田6色パターンが再び上昇の「B」に戻っています