[北浜 流一郎先生の株式コラム 10月21日号] | ブー子のブログ

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[北浜 流一郎先生の株式コラム 10月21日号]


G20開催までは身動き出来ず。終わってからの出動が丁度良い。

 東京市場は21日、韓国で開催されるG20を強く意識した動きだ。米国は中国の元管理に対して不満を述べる見通しであり、中国がそれをどうかわすか、主要国は見守る形になる。

 日本はいつもなら欧米中の間で顔色を見ながらあたりさわりのない主張をすることになるのだが、今回はそうもいきそうにない。先日国会で菅首相と野田財務大臣が韓国のウォン管理に対して「G20の議長国がコントロールなどして良いものだろうか」と苦言を呈したことで、開催国側が怒っているからだ。
 自分たちは単独市場介入したくせに、他国の金融政策に口を出せる立場か、と。

 この点については、私は韓国側の肩を持つ。韓国の常時介入に賛成するのではない。日本がいまになって文句をつけることに対してだ。韓国が通貨を管理することでどんどん経済を成長させて来たのを見ていながら、自分たちは怠慢で何もせず、いよいよ耐えがたくなって介入した。そして前々から介入している韓国に文句をつける。

 これは自分たちがやるべきことをやらなかった失態を糊塗するようなもの。負け犬の遠吠え的でもある。この点で日本は怠慢過ぎるし、愚鈍過ぎると思うのだ。
 いまは通貨引き下げ戦争の真っ最中なのだ。日本はそれに完全に破れ、もはや単独介入も出来なくなっている。そのため足元を見透かした通貨筋に、円をどんどん買い上げられている。しかし日本は何も出来ない状態にあるのだ。

 というのは、韓国の介入に文句をつけた時点で、日本の為替政策が見えてしまったからだ。韓国に文句をつけた以上、日本は単独介入するわけにいかない。これで投機筋は安心して円を買い上がって来たといえる。
 こんなところにも首相や財務大臣の軽率発言が見られる。表面上は問題のないような発言をしているが、中身は「もう日本は単独介入はしません」と言っているようなものだからだ。

 こんな状況だけにいまはG20の終了待ちになる。そこでドルの下落に対して日本が強く抗議できるか。出来ないでしょう。現在日本だけでなくオーストラリア、台湾、韓国なども通貨が上昇中となっているため、日本がこれらの国々の意見をまとめて協調介入に踏み切れるか。残念ながら出来ないだろう。
 もちろん出来た方が望ましく、そうなってくれれば週明けの東京市場には活況が戻りそうだ。

 しかしそこまでの期待は持てないのが実際なので、ここでは現実路線をとりたい。
 具体的には9月以降、上昇トレンドを描き続け、最近戻り高値に届いたような銘柄で、今週売り込まれた銘柄。それらに目を向けたい。

 G20が開催されることで、それを意識して全体が下げた場合、新たなテーマや銘柄が浮上に転じるわけではない。
 全体が落ち着くと、また同じテーマや銘柄群が買い直される。これが普通であり、今回もそうなると見てよい。
 では、具体的な注目銘柄を。

 まずは東洋炭素(5310 東1 100株)です。等方性黒鉛など特殊炭素に強い炭素メーカーで、等方性黒鉛では世界シェアの3割を制しています。
 この製品は太陽電池、半導体などに使われていて、最近ではLED向けの需要が急拡大中です。そのため内外の工場はフル生産体勢に入っています。
 株価は最近急騰しましたが、ここ数日調整気味です。だから魅力的といえます。

 次は日本ゼオン(4205 東1 1000株)です。合成ゴムの大手であり、タイヤ用が主力製品になりますが、株式投資の対象としては、次の2用途が魅力的です。(1)リチウムイオン電池正極材向け加工ゴム部品、(2)3Dテレビ向け特殊フィルム。
 (2)のフィルムはどういうものかと言いますと、3Dテレビがテレビのどの画面から見ても映像が歪まず、正常に見えるフィルムです。
 これらの需要はもっか絶好調。株価最近上昇を続けていましたが、このほど例によって外国証券が投資判断を引き下げ、下げました。なのでここが狙いどころです。

 最後は理想化学工業(6413 東1 100株)です。これから冬に向かい、正月が近づいて来ます。正月といえば年賀状です。それを印刷するのに長年人気が続いているのが「プリントゴッコ」です。
 同製品はこの会社の製品。今後需要が急拡大すると見てよく、株価にプラスすると見ます。