[澤部 潔先生の増田足コラム 10月08日号] | ブー子のブログ

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[澤部 潔先生の増田足コラム 10月08日号]


円高でも下げなくなった
流れは金融相場を指向

 5日にかけて開催された政策決定会合で日銀がゼロ金利復活を軸にした、大規模な金融緩和策を打ち出しことをキッカケに、相場の方向性がガラリと変わってきました。

 ちなみにゼロ金利は4年3ヶ月ぶりの復活。またゼロ金利を「物価の安定が展望できる情勢と判断するまで続ける」と表明したことも、市場に驚きを与えました。加えて、今回の会合では、ETF、REITなどリスク商品を購入する5兆円規模のファンド創設も打ち出しています。

 日銀としては、かなり踏み込んだ内容を打ち出してきたと思います。これを受け、5日の東京市場では日経平均が137円高まで買い進まれましたが、より顕著な反応を見せたのがNY市場でした。日銀の大胆な利下げが、11月2日―3日の日程で開催されるFOMCでFRBがさらに思い切った金融緩和策を打ち出すのではとの見方を引き出し、同日のNYダウは193ドル高と日経平均を上回る勢いで上伸。世界各国の利下げ競争激化をハヤして、金、銅、原油などの商品市場も大幅高に買われました。

 皮肉にも、外国為替市場では日銀の思惑に反してドル安が加速、円は介入前の水準を上回る82円台前半の水準まで買い進まれてしまいましたが、5日以降のチャートを見ると、それまできれいな相関関係を描いていた円ドル相場と日経平均の波動が別のパターンを描き始めました。円高が進んでも日経平均が下がらなくなったのです。これは、銀行、商社、不動産、資源といった、いわゆる金利敏感株が上昇したことを受けてのもので、相場の中身、流れは明らかに金融相場移行を示唆しています。

 増田足で見る日経平均のパターンも変わってきました。日足の6色パターンは各移動平均が上から順の並びとなる「B」(上昇)にステップアップ。また、増田足が重要視している週足も13週線が2週連続でピンクを示現しています。先高を示唆するように、先読みも、ともにピンクの増田足となっています。

 今後に関しては、8日発表の米雇用統計、さらには週末開催されるG7の内容が注目されます。雇用統計は米国の金融政策の判断に大きな影響を与える指標ですし、G7では「通貨安戦争」とまでいわれる外為市場の混乱収拾が主要議題として取り上げられます。その内容は週明けの円ドル相場に絶大な影響を与えることが予想されますから、8日後場の市場で、先物から急速に手仕舞い機運が広がったのも、やむを得ないところでしょうか。

 この2つのイベントを通じて、円高の流れに歯止めがかかるようだと、ここにきて伸び足を欠いている主力輸出株をも巻き込んだ、壮大な循環物色移行もイメージされるのですが・・。

 国際帝石(1605 東1 1株)が底値はい上がりのチャートパターンを描き始めています。ファイナンス、イラン油田撤退と種々の悪材料を織り込んでの反転。増田6色パターンも下降の終わりを意味する「F」から立ち上がりを意味する「A」にステップアップしてきました。和製メジャーとして、最近の資源高はもとより、資源ナショナリズム高揚が、心理的な追い風になるほか、長期金利の低下も、もちろんプラス。また、ファイナンス発表で大きく売られている東電の先を読むという意味でも、ここからの動きを注目したい銘柄です。

 輸出株の押し目を狙うならホンダ(7267 東1 100株)。好取組をベースに、最近の円高局面でもまったくチャートに破綻が見られません。8日には、150万円台という驚異的低価格で新型のハイブリッド車を発売。この売れ行き如何では、年末相場に向けたリード役に育つ可能性があると思います。