[北浜 流一郎先生の株式コラム 10月07日号]
鈍感日銀、ようやく政策転換。
これで株が上がりやすくなった。
日銀も日本の状況が少しは分かって来たようです。これまで景気は回復過程にあり、金融政策は現状維持、つまり0.1%に固定した形でデフレを乗り切ろうとしていました。8月30日には新型オペの実施に踏み切り、市場に30兆円の資金供給を決定したものの、円が下げたのはほんの一瞬のこと。最近ではじりじりと上昇し、83円台で推移していました。
こんな状況にさすがに日銀も危機感を覚えたようです。5日、一段の量的緩和に踏み切り、政策金利を0.0~0.1%に引き下げるとともに、国債、社債、不動産上場投信などを購入する5兆円の基金創設を決めました。そしてこれらを物価上昇率が安定的に1%に達するまで続けると。
私が高く評価したいのは、最後の項目になります。これは実質インフレターゲットの設定であり、大きな意味があります。目標値を1%に設定したということは、日銀は何がなんでもその達成を目指し、努力することになるからです。
これまであれこれ小出しに対策を打って来ましたが、それらは明確な目標を欠いていました。そのためデフレがなかなか解消しなかったのです。
しかし今回は違います。日銀自ら目標値を設定したのです。これで万々歳とまでは行きませんが、目標を達成するまで量的緩和が続くことになり、株式投資にとってもプラスすると見て良いでしょう。
目先は米国の雇用情勢の改善が遅れていることを理由に、ドルが下がり、円は上昇しています。7日は82円61銭の高値がありました。しかし日経平均は6.62円下げただけに終わりました。
円高でも株はほとんど下がらなくなったのです。これは円高を歓迎しているわけではありません。円高には引き続き弱いものの、一方的な円高にはならないだろう。そうなった場合、日銀はさらなる緩和策を実行するだろう。
市場がこう見ているからであり、ここは円高で下げれば、むしろ押し目買いのチャンスを提供してくれたものと歓迎できるほどです。
で、ここで注目したいのはまずはGMOペイメントゲートウェイ(3769 東1 1株)です。ペイメントゲートウェイなんて、どんな会社か。ということになりそうですが、電子商取引をサポートする仕事です。
電子取引業者にクレジットカードの決済システムを提供する会社で、加入店舗が着実に増加中で、それに伴って収益も伸び続けています。今後も伸びる可能性が高く、株価は高値更新が見込めます。
肥料や農薬、医薬品に強い日産化学工業株(4021 東1 100株)も魅力的です。主力製品の農薬は軟調なのですが、高脂血症治療薬の米国での販売が好調なのです。
同薬品はすでに欧州でも認可されていて、今後発売されたら収益はさらに拡大することに。株価は一服後、蘇生に向かいはじめたところであり、再起力強いと見ています。
最後はドクターシーラボ(4924 東1 1株)です。高値圏にありますが、コラーゲン人気は続いています。すべすべ肌を求める女性たちにとって普及や節約などほとんど関係ありません。
お肌すべすべに効果大とされるコラーゲン使用の化粧品で先行する企業だけに、株価はさらなる高値が見込めます。