[澤部 潔先生の増田足コラム 08月06日号]
外国人の動きに変化が・・・
「暑い夏」の予感も
東京市場は7月28日に戻り高値形成後の調整局面にありますが、値動きには、徐々に、これまでとは違った底堅さが感じられるようになっています。
米国の金利低下観測から一段の円高が進むなか、日経平均は25日移動を割らずに推移。増田足も3日足はブルーになったり、ピンクになったりと方向感がつかみにくい動きですが、25日足は3日にピンク転換、翌日再びブルーに戻ったものの、週末にかけて再び2日連続でピンクと明らかに基調が変わってきました。「未来の窓」でも25日足は連続ピンク。「戻り売り」から「押し目買い」への移行を示唆するパターンに入っています。
注目されるのは外国人の動きです。東証が5日引け後に発表した主体別投資動向によると、7月最終週の外国人売買は1300億円超の買い越し。また、朝方の外資系注文は週末にかけ、2日連続で3000万株を超える買い越しとなっています。
キッカケは増額修正が続出している第1・四半期決算発表。3月期の企業の四半期決算は5日現在で開示率66%と、およそ3分の2の企業が発表を済ませました。民間シンクタンクの調査によると、この時点で、今3月期の予想経常利益(東証1部・除く金融)は6月末時点の34.1%増益から38.6%増益に4ポイント以上、増額修正されています。折からの円高を受けて今回の決算は厳しく見る向きも多かったのですが、いざ蓋を開けてみれば、日本企業は想像以上に円高に対する適応力が出来ていたといったところでしょうか。
アメリカの有力経済誌が「日本株は魅力的」というタイトルの特集記事を組むなど、今回の決算は外国人にとって、ある種「サプライズ」に映ったようです。それで外国人買いが増加してきた。
むろん、外国人買いがトレンドとして定着するかどうか、まだ不透明ですし、6日の雇用統計、それを受けた10日のFOMCと、ここから日本株の動向を左右する外為相場に大きな影響を与えるイベントが目白押しで控えています。なお、そうした動向を注意深くウォッチしていく必要はありますが、増田足で見て波動が明らかに変わったと思われる銘柄に関しては、これまでより積極姿勢で取り組んでいいのではないかと思います。
週末から高校野球も始まりますし、普通に考えれば、ここからは夏枯れの様相が一段と強まるシーズン。しかし、外国人投資家の動き次第では、相場の方も季節同様、思っていた以上に「暑い夏」となるケースが、十分考えられると思うのですが・・・。
業種別ではこれまで出遅れていた不動産、総合商社の波動が良くなっています。勢いにつくなら住友不動産(8830 東1 1000株)。都心の空室率改善を手がかりに、ローソク足は大きな陽線を2本連続で引いてきました。増田足も5日に25日足がピンクに転換。「未来の窓」では、3日足、25日足がともに連続ピンクの増田足です。信用倍率1.04倍の好取組銘柄。ここ一両日の動きで、売り方は尻がむず痒くなり始めているのでは。
総合商社では伊藤忠商事(8001 東1 100株)が経過順調。この株も25日足が5日にピンク転換。押したら買いのスタンスで。