[杉村 富生先生の株式コラム 07月05日号] | ブー子のブログ

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[杉村 富生先生の株式コラム 07月05日号]




さあ、“川底の金貨”を拾おうじゃないか

 ひどい相場です。TOPIXはPBR1倍割れ寸前となっています。外部環境をみると、悪材料だらけです。そこに、需給悪が追い打ちをかけています。もちろん、市場センチメントは最悪です。投資家の多くが戦闘意欲を失っています。

 しかし、これはいつものことではありませんか。この相場は基本的にもみ合い(ボックスゾーン)の動きです。そして、ボックスゾーンの下限(底値圏)では、なぜか、悪材料が続出します。まさに、材料はあとから“貨物列車”に乗ってやってくる!の図です。

 そう、こんな急落相場の最終局面で弱気になってはいけません。テクニカル的には下げの第2波動に突入しています。あと、ダメ押しの急落(第3波動→エリオット理論では5波動)が待っていますが、恐れることはありません。

 確かに、世界景気の腰折れ(2番底)懸念が強まっています。これは否定しません。欧州ソブリンリスク、中国に代表される新興国の金融引き締め、オバマ政権の金融規制強化などの動き(いわゆる、早すぎる「出口戦略」の強行)がせっかく立ち直りかけた世界景気に“冷水”を浴びせた格好です。

 しかし、これらの悪材料はすべて金融危機(サブプライムローン・ショック、リーマン・ショック)対策の後遺症であり、“余震”みたいなものでしょう。さらに、IFRS(国際会計基準)の導入、バーゼル?の自己資本比率の引き上げが株価面では重石になっています。

 ただ、再三指摘しているように、パニックは政策の母!といわれています。マーケットが動揺し、人々がパニックに陥るたびに政策対応は強化されます。政策の見直しが行なわれます。今回は“余震”であり、事情は異なりますが、それでもマーケットの声(悲鳴)を無視することはありません。

 実際、オバマ政権の金融規制強化案は当初案に比べかなり穏やかなものになっていますし、バーゼル?の自己資本比率規制は運用の弾力化が打ち出されています。それに、オバマ大統領とバーナンキFRB議長の緊急会談(欧州危機回避のためにはドルの供給が不可欠)が行なわれた、との情報が寄せられています。もちろん、議題は危機対応策でしょう。

 日銀は円高進行に対処、新たな流動性供給の準備を行なっているようです。2009年11月27日には日経平均株価が9081円の安値をつけました。円相場が1ドル=84円82銭の円高になったのをイヤ気したのです。

 反発のきっかけは日銀の10兆円規模の流動性供給、円高修正でした。今回も筆者は同様の展開を想定しています。そのタイミングは7月11日(参院選)以降でしょう。選挙戦の最中に実質的な“為替介入”→株高誘導はまずいと思います。

 スペイン危機にたいしてはEU、ECB、米・財務省(ガイトナー財務長官)の3者による「スペイン救済スキーム」が検討されています。すでに、「合意目前」といわれており、「8月危機」の前にギリシャ支援額(1100億ユーロ)を大幅に上回る2500億ユーロ規模の融資ワクが設定されるでしょう。これはユーロの反発、円高修正要因です。

 いずれにせよ、ここは突っ込み買いのチャンスです。さあ、“川底の金貨”を拾いに行こうじゃありませんか。日本電産(6594 大1 100株)は4月6日に10140円の高値をつけています。それが何と、7月1日には7120円の安値まで売り込まれました。大日本スクリーン製造(7735 東1 100株)は7月1日に390円の安値をつけています。

 まさに、バーゲンセールです。バーゲンハンターにとっては、“心踊る”場面です。「買って、買って、買いまくれッ」と叫んでいる姿が目に浮かびます。富士エレクトロニクス(9883 東1 100株)は独立系の半導体商社です。7月5日には894円の安値まで売り込まれました。メチャクチャです。

 連結1株利益は2011年2月期が116円、2012年2月期が129円と予想されています。配当は年40円を行なっています。1株純資産は1331円です。時価のPERは7.7倍、PBRは0.67倍に過ぎません。配当利回りは4.5%です。いや~、これはもう“拾う”しかありません。