[杉村 富生先生の株式コラム 06月28日号] | ブー子のブログ

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[杉村 富生先生の株式コラム 06月28日号]


中国人の海外旅行ブーム&FXのレバレッジ規制



 足元の相場は波乱含みです。しかし、大きく崩れる可能性は低いでしょう。まあ、この局面において、あまり難しいことをくどくどと述べるつもりはありません。ただ、再三指摘しているように、現状を正しく認識することは極めて重要です。そう、続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道!なのです。

 ここ数週間、株式市場は気迷い感の強い、値動きとなっています。外国人はその点を良く理解しています。要するに、先物・オプションを使った短期売買に徹しているのです。すなわち、日経平均株価の1万0300円前後ではプットを買い、9600円以下ではすかさず売っています。

 このため、オプションの売買高は急増しているものの、建て玉残高は膨らんでいません。彼らはやることが機敏です。日本市場の特性を十分にいかしているということでしょうか。

 当面の相場はボックスゾーンの動きでしょう。いわゆる、もみ合い相場です。日経平均株価は9300~1万0600円のゾーンでの“往来”と考えています。このため、常に大波も小波もすべて逆張り!の投資戦術が不可欠です。

 外部環境では引き続いて欧州ソブリンリスク、中国の金融引き締め、オバマ政権(アメリカ)の金融規制強化の動き、銀行税創設構想(欧米)などが懸念材料です。世界景気の腰折れリスク(イギリスの財政再建計画にみられる早すぎる出口戦略)も存在します。

 しかし、景気・企業業績が急激に悪化した2008年とは根本的に違います。金融危機は収束、企業収益は良好です。もちろん、だからこそ、財政問題(欧州)、インフレ(中国、インド)に焦点が移っているわけですが・・・・。

 国内的には参院選の結果がポイントです。民主党が単独過半数を獲得し、1989年以来の「衆参ねじれ現象」が解消できるか、否か、これによって夏相場は大きな影響を受けます。

 菅政権は“カネのかからない”景気(雇用)対策として観光立国の方針を打ち出しています。たとえば、中国人向け個人観光ビザ(査証)の発行要件の緩和(7月1日)はその流れです。

 具体的には大手クレジット会社発行のゴールド・カードを保有、官公庁・大企業の課長級以上、年収40~70万円程度の安定収入、などを総合的に判断し、ビザの発給を決める方針です。この結果、ビザの発行対象者は従来の10倍の1600万人に増える、といわれています。

 観光庁によると、中国人観光客は来日時、お土産に11万7000円使うそうです。特に、高級ブランド品をまとめ買いする傾向があり、百貨店での平均購入額は7万円、との調査結果が寄せられています。三越伊勢丹HD(3099 東1 100株)、高島屋(8233 東1 100株)などはこのメリットを受けるでしょう。

 このほか、中国人に人気なのはオリエンタルランド(4661 東1 100株)→東京ディズニーランド・シー、資生堂(4911 東1 100株)の化粧品などです。今後、中国人カップルによる純和風のワタベウェディング(4696 東1 100株)が手掛けている京都での神前結婚式も増えると思われます。

 一方、話題的にはFX(為替取引)のレバレッジ規制があります。現在、100倍どころか、200倍、300倍、400倍のレバレッジが可能なFXのレバレッジを8月1日に50倍にします。さらに、来年8月1日には25倍に抑制する方針です。

 現在、FXの売買代金は年間2100兆円を超えています。その取引量の96%がスーパーFXと呼ばれたりするOTC(店頭取引)業者によるものです。残りがくりっく365(東京金融取引所)です。大証FXの取引量はくりっく365の1%程度にすぎません。

 しかし、規制強化後は状況が一変します。OTC業者の取引量は激減、廃業が相次ぐでしょう。逆に大証FXが浮上するでしょう。そもそも、大証FXのレバレッジは取引開始以来、25倍なのです。大阪証券取引所(8697 ヘラクレス 1株)、および取引システムを提供しているシンプレクス・テクノロジー(4340 東1 1株)は要注目です。