[北浜 流一郎先生の株式コラム 06月17日号] | ブー子のブログ

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[北浜 流一郎先生の株式コラム 06月17日号]


目先一服を歓迎。ここからが回復本番です。   

 東京市場はようやく難所を越えました。6月9日に9378円まで下げた日経平均は16日には10109円まで戻り、この原稿を書いている時点では戻り売りに押されて1万円を割り込んでいます。

 これはチャートの常識ともいえる動き。特に案じなければならない状況ではありません。25日移動平均線価格が9822円であることを考えると、そこまで下げても不思議はないし、それ以上の下落も許容範囲内といえます。

 なぜなら9378円の安値をつけたあとの戻りのピッチが早過ぎたからです。米国市場高に連動したものではありますが、極端な上昇ぶりであり、いわゆるスピード調整があるのが普通です。

 このような状況でも、気をつけたいのは、急騰銘柄の追いかけ買い。株は「安くなったところが買い」と教科書には書いてあるし、自分もそのつもりでいるものの、実際にはそれを守れる人はごくわずかです。大抵は上がると買うし、しかもドーンと勢いよく上がると特に買いたくなって、ついお金を出してしまうのです。
 その結果はもちろん失望です。
 
 現在の東京市場の重荷になっているのは欧州、中でも南欧、東欧の財政危機問題です。日本経済への直接的な影響はさほどないのですが、市場はユーロ安を理由に売り優勢となっています。そのためギリシャ国債の格付けやスペインの公務員ストの可能性などに日々目を向けざるを得なくなっています。

 しかし、それらはことの本質ではありません。各種の情報に対する投資家心理の揺らぎ具合。この観察がより大事であり、それを知るには東証1部の出来高をチェックする必要があります。

 それは現在のところまだ20億株を回復していません。ということは、投資家のマインドは改善していない。いまなお多くの投資家は南欧、東欧の財政危機問題が心配で動けない。こういうことになります。

 それは何を意味するのか。目先下げても回復確率が高い。こういうことになります。出来高が少なくなると、次第に増えるのが普通だからです。それとともに指標も上がります。特に注目は14日の出来高。それは15億株台を割り込み、14.7億株台となりました。これは2月や3月はじめ頃の水準です。2月や3月も14億株台に減少したところから回復に転じました。
 今回も、と見ています。

 さて、注目銘柄。まずは本田技研(7267 東1 100株)です。中国工場が部品メーカーで起きたストの影響で製造が止まったことを理由に株は大きく売り込まれました。しかし、いまはスト解除となり、工場は稼働しています。株は底値からは戻りましたが、再び軟調です。こんなところで拾っておきたいものです。

 トナー原料となる酸化鉄に強い戸田工業(4100 東1 1000株)も現在水準ならなお上昇余力ありです。この会社はリチウムイオン電池用正極材料に強く、今後電気自動車向けの需要増が見込める状況です。株はすでに高値圏ですが、少しでも下げたらシフト有利です。

 最後に大日本スクリーン製造(7735 東1 1000株)を。株価の動きはややスローながら、主力製品である半導体製造装置の需要が拡大中です。どんどん上値を追うタイプではないものの、先高先取りを実行したいところです。