ギリシャ問題は非常に解決の難しい問題です | ブー子のブログ

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財政危機に苦しむギリシャをはじめとするスペインやポルトガルがデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかという警戒感、さらにはこれらの国の経済不安が景気にまで影響するのではないかという見方が出てきていることから、世界的に株安が進んでいます。17日には東京市場で日経平均が一時200円以上も下がったほか、ユーロ売りも進んでいます。今後、このギリシャ問題はどう解決されていくのでしょうか? また、日本経済や株価、為替などにどのような影響を及ぼすのでしょうか? 



G ギリシャ問題は非常に解決の難しい問題です


2010年05月17日

ギリシャ問題はドバイ問題と比較されることが多いですが、ドバイが主要建築プロジェクトで僅か1、2兆円ほどが払えないという一時的な金欠問題であるのに対し、ギリシャ問題は国家規模の赤字問題で、一時的に処置をしても根本を治療できない限り、ゾンビのように永遠と赤字が再生されるという問題です。根本の治療には非常に長い時間と厳しい努力が要されるもので、特効薬は存在しないのです(もしも存在すれば日本は既に財政難を脱却している)。

これまで何度もEU、IMFなどが救済案を話合いました。そしてその都度一旦安心感が広がりますが、すぐにギリシャ国債の利回りは上昇し、動揺が広がるという繰り返しになっています。このように一つの救済案では解決にはならないのです。

もはやギリシャが救済されようがされまいがGDP33兆円程度の国の話であって、市場の眼はその後に向かっています。次にあるのはGDPにして150兆円規模のスペインです。同国は主要な国の中で未だにGDPがマイナスでリセッションから抜け出しておらず、失業率は19%を超えます。この国の国債を独仏の金融機関は巨額に抱えており、ここがデフォルトすれば独仏もギリシャどころの騒ぎではなく、持ちこたえられなくなります。目処がつくまでユーロは下落の方向に向かうでしょうし、もしもスペインなどに、その火が広がれば、米国や日本を含めた世界中が大打撃を受けることになります。

この最悪ルートに至る可能性はまだ小さいと思いますが、短期的な解決がきわめて難しい問題であるだけに、これからもギリシャ問題には注意が必要です。