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本日ネタを使って4回です。



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[東京 30日 ロイター] 経済産業省が30日発表した2月鉱工業生産指
数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比0.9%低下の91.
3となり、12カ月ぶりの低下となった。
 1月の高い伸びの反動減も要因とみられる。生産予測指数は3月が前月比1.
4%上昇と持ち直すものの、4月は同0.1%低下と再び低下見通しとなった。
特に自動車生産は不安定な動きとなっており、勢いが鈍化している。 
 経済産業省は生産の基調判断を「持ち直しの動きで推移している」で据え置
いた。 
  <2月は反動減も、3月持ち直しで上昇傾向持続>
 2月の生産は低下となったが、前月の反動減もあり3カ月移動平均でみれば
上昇傾向を維持、3月の予測指数も前月比1.4%上昇となっている。予測指
数を前提とすると、1─3月の見通しは前期比4.7%の上昇と昨年10─1
2月と遜色(そんしょく)のない伸びとなる。このため、2月単月の動きで生
産の上昇傾向に変化が生じたとは言いにくい。 
 在庫指数も2カ月連続で上昇したが、上昇理由は需要増加により積み増しが
目立ち、後ろ向きの積み上がりは多くはなさそうだ。ただ、在庫減少業種の中
には、海外生産へのシフトによる影響や需要低下による生産減少を理由にあげ
る製品もあり、需要や出荷動向が在庫の変動に直結する局面となっている様子。 
  <自動車は2月低下、リコール問題の影響懸念> 
 2月の生産を詳細にみると、低下した業種が12業種にのぼった。小型乗用
車が前月比6.0%もの減少となり、欧州など海外向けも、国内向けも、減少。
駆動伝導・操縦装置などの部品も北米・欧州向けなどを中心に減少した。経済
産業省では「前年比での増加基調は維持しているが、勢いはやや落ちてきてい
る」と分析している。
 (中略)
  
 年明け1月からの生産は上昇と低下の繰り返しとなり不安定な動きが続きそ
うだ。昨年までの在庫復元による増加基調からやや局面が変化し、内外の需要
動向に左右されやすい振れのある展開となる可能性が高い。
 経済産業省では足元は持ち直し基調にあるが、4月の予測がやや低下してい
ることも考慮したうえで、生産水準がリーマンショック前の88%程度と低い
こともあり、今後の動きに注視が必要だとしている。
-----(ロイター日本語ニュース 中川泉記者)----------------------------------

先日発表の鉱工業生産です。
元々アップダウンの激しい数字ですから前月比がどうのこうのという議論は必
要ありません。前月比0.9%程度はよくある話。

問題は後半部。
低下業種が12業種とかなり増えていること。
そして何より水準そのものがリーマンショック前の88%にとどまっていると
いう点。

殆どすべての経営者(特に製造業)はこの2年間循環的景気回復を前提にして
経営計画をたてています。

ものすごいスピードで生産を削減し、コストを削減した。しかし、そのボトム
からおよそ1年程度で景気回復するという過去の景気循環論に拘泥したため今
回は完全にそのトラップにはまっている可能性が高いと言えます。

何より信用状況が回復していない。
銀行がこれだけ融資に慎重な状態を少なくとも一部上場企業は経験した事があ
りません。

そして何より雇用問題。
団塊の世代の引退により数字的な帳尻はあっているようですがその内実は雇用
コスト削減に悩んでいる企業が多い。今後生産を本当に上げていけるのかどう
か実に不安要素が多い。

唯一の明るい兆しはアジア。
アジア向けに既に戦略を立ててセットアップが終わっている企業は別としてそ
れ以外の企業、先週も申し上げた内需関連企業は本当に苦しい時代が来ると思
われ、そのすべてはアメリカ経済と共に、日本経済の規模の縮小に対応できる
かどうかにかかっている。

私自身はリーマンショック以前の規模に戻る事はもうない、と確信している訳
ですが、経営陣にもその覚悟は必要でしょう。

よく使う例ですが・・・

1980年代バブル直前、トヨタ自動車と野村証券の経常利益(野村は金融機
関なので経常利益の定義が若干違うのですが)はそれぞれ5000億円程度で
会社としては同じような規模だった訳です。

しかし、今回のトヨタリコール問題直前まで、トヨタの経常利益は軽々と2兆
円に届き、野村は5000億どころか4000億にも満たない状況でした。
時価総額など比べようもないくらいの差です。

違いは何でしょうか。

業種は違いますが、90年代からのこの日本を代表する企業の方向性が全く違
った事をよく覚えておいてください。

野村証券は今回の第一生命の主幹事に象徴されるよう、すべての経営資源を国
内に集中しました。海外で無理をするより国内に集中して弱い国内証券を叩い
た方が手っ取り早いと考えたようですね。せっかく上手くいきかけたニューヨ
ーク、ロンドン、シンガポール、もうあとかたもありません。はっきりいって
ナッシングです。

しかし、トヨタはどうだったでしょう。
歯を食いしばってアメリカに出た。
トヨタアメリカは今や全米を代表する企業ですね。
そしてタイに、ベトナム、そして満を持して中国に出た。
インドも当然視野に入れている筈ですね。

結局時価総額はおろか経常利益でも野村証券をはるかに抜き去っていったトヨ
タ。

しかし、これからはもっとそうなることは目に見えています。
この差は益々広がるでしょう。

国内市場で椅子取りゲームをやっていても全く立ち行かない。

アジアの成長市場、そして実はG7で唯一労働人口が増え続けているアメリカ
で事業を成功させない限り日本企業の未来などどこにもないと思い知るべき時
に来ています。