[澤部 潔先生の増田足コラム 3月26日号]
今度は「リーマンショック前」を目指す流れに
外国人動向が需給のポイント
円安や外国人買いの増勢を受けて、26日の日経平均は1月15日の1万982円を抜けて、ようやく昨年来の高値圏へと歩を進めてきました。
3月18日から5日連続ではらみ足を続けてきた増田足も、26日の上伸で一気にはらみ上放れを確認。極めて強い先高感を示唆する形に変わっています。
日経平均が1月高値を抜けたことで、一部で目標到達観を危惧する声も出ています。しかし、欧米の主要指数が次々に「リーマンショック」前の水準に到達するなか、日経平均は「リーマンショック」直前の株価である1万2214円(2008年9月12日終値)に、なお大きな距離を残しています。企業業績見通しにしても、為替にしても、足下の状況は改善が進んでいますし、仮に目標到達で一呼吸入れる場面があれば、そこは絶好の買い場と考えていいのではないでしょうか。
週明けは、3月期決算銘柄の配当権利オチからのスタートとなります。2000年以降の、オチ日の状況を見ると、10回のうち6回が即日埋め。今回も、配当タダ取りとなる銘柄が多数出てくるのではないかと期待しているのですが・・。
需給面では外国人の動きが変わってきました。朝方の外資系注文は26日まで16日連続の買い越し。しかも、26日には買い株数が久々に3000万株を超えています。ちなみに、16日連続の買い越しは1月19日までの年初来最長に肩を並べました。これ以上の記録となると、2005年6月―7月に記録した17日連続、同年7月―8月に記録した21日連続まで出てきません。ここは同年8月9日に出された景気踊り場脱却宣言をキッカケに日経平均が長期上昇波動の入り口に立った局面。需給では外国人の買いがキッカケになりました。徐々に状況が当時と似てきたと感じているのは筆者だけでしょうか。
ツガミを代表に個人好みの材料株が人気を集めています。国内勢に於いては、こうしたリスクを取る資金が増加しているのも注目されるポイントです。材料株物色は今後も銘柄変遷を繰り返しながら継続することが予想されますが、外国人買いに増勢傾向が見られること、期が変わると乗り遅れた機関投資家の買いが期待されることを踏まえると、ここからという意味では、出遅れ大型株の押し目買いにより大きな妙味があるのではないかと見ています。
例えばトヨタ(7203 東1 100株)。ここにきてだいぶ戻ってきたとはいえ、リコール事件の影響から時価は1月21日の高値4235円に比べ、なお500円近いサヤを残しています。ゼロ金利ローンの導入などを背景に米国での販売も加速度的に回復している模様で、来週発表される北米3月の販売台数は、前年同月比で37%、前月比では87%の伸びになる見通しと米自動車専門サイトが報じています。増田先読みチャートもオールピンクで先高を示唆。信用需給も売り残増加、買い残減少の好パターンを見せていますし、4月相場では出遅れを頼りにさらなる逆襲場面が見られるかも知れません。
