運動科学研究者で「ゆる体操」の開発者である高岡英夫さんと、女性のからだに関

わる疫学者である三砂ちづるさんの「月経血コントロール」についての共著。
「月経血コントロール」とは、月経中に下半身を自分で締めて血をためておき、トイレで出すという方法のこと。そんなことできるの!?と現代の女性なら思うはずだけれど、これはなんと、今の95歳以上の女性たちの多くが自然に行っていたことだという。
一昔前の女性たちが月経血をとめトイレで出していたというエピソードを知った三砂さんが、どうにかこの知恵を若い世代によみがえらせることができないかと思い、高岡さんに相談したことから生まれたトレーニングが「月経血コントロール」ゆる体操。高岡さんが長年研究し開発した「ゆる体操」がベースとなっている。
現代の女性のからだは、筋肉や血管だけでなく子宮や卵巣などの臓器までもがコリ固まっていて、それがさまざまなトラブルを引き起こしているという。だからまず、からだをゆるませる。ゆる体操で子宮や卵巣をリラックスさせて月経血をためられる容積を作り、はじめて「月経血コントロール」チャレンジとなるわけだ。
このトレーニングによって月経のトラブルが解消されるのはもちろんだが、それだけに終わらないのがこの「月経血コントロール」のステキなところ。いわゆる「芯の通った」人間になれるのだ。この芯とは、全身を天地方向へまっすぐに貫く身体意識のこと。高岡さんが「センター」と呼ぶこの芯が、女性の場合ちょうど膣口を通っているのだ。だから月経のたびに膣口を意識する「月経血コントロール」は、センターの形成におおいに役立つ。また、自分の体への意識が高まってくると、他人のからだへの意識も高まり、周囲の人を大切にすることができるようになるという。「ゆるし、ゆるされるためのゆる体操」と三砂さんたちは呼んでいるそうだ。
たくさんのステキなことへつながっているように見える「月経血コントロール」。ぜひ試してみたい。運動科学総合研究所で開講されている「大和撫子のからだづくり教室」で学べる方はそちらへ。教室に通えない方は、この本の中でイラストと共に紹介されている「ゆる体操」と「月経血コントロールマニュアル」をガイドに、ぜひ。