[杉村 富生先生の株式コラム 2月8日号] | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

まさに、材料はあとから貨車に乗ってくる!の図



 株式市場はにわかに大波乱の様相(下ブレのリスクが高まる)となっています。しかし、もとより筆者のデッサンでは2010年1~3月相場は「節分天井・彼岸底」の想定です。従って、ここでジタバタすることはありません。

 それに、日経平均株価は昨年3月10日の7054円を安値に、今年1月15日の1万0982円の高値まで55.7%の急騰劇を演じました。NYダウは63.8%の上昇率を記録しています。

 まあ、ここは当然の一服場面でしょう。金融危機の引き金になったサブプライムローン・ショック、リーマン・ショックはほぼ克服されました。世界景気は順調に回復しています。企業業績も好調です。

 もちろん、円高進行、中国の金融引き締め、オバマ政権の金融規制・通商政策、ユーロのPIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)の財政問題、トヨタの不祥事(日本バッシングの始まり?)、需給悪(外国人の売り仕掛け)など悪材料が山積しているのは確かです。まさに、材料はあとから貨物列車に乗ってやってくる!の図ではありませんか。

 円高については2~3月に1ドル=84円のカベ(フシ目)を突破するのではないか、と予想しています。しかし、そこが円高のピークでしょう。その後は日銀の政策対応に加え、円・キャリー・トレードが起き、一転して円安に振れる、と考えています。

 中国の金融引き締めはインフレ(年率3~4%の物価上昇)に対処したものですが、5月の上海万博に備え、景気過熱をセーブする(2009年は新規融資額7.5兆元目標に対し、9.6兆元に膨らむ)、“国進民退”(国営企業のシェアが上昇、民間企業のシェアが低下)の最近の風潮を是正する、こちらの意味合いが強いようです。9~10%の成長スピードは維持されるでしょう。

 問題はオバマ政権の一連の政策です。支持率低下が影響しているのでしょうか。このところ大衆迎合的な施策が目につきます。金融規制(銀行たたき)が好例です。5年間で輸出を2倍にする、という政策は何をどうするのか、良く分かりません。ドル安政策(この場合はドル暴落、金利高騰のリスクを伴う)、日本バッシング(1993年のクリントン政権下での悪夢再燃)では困りますが・・・・。

 いずれにせよ、短期的には円高→株安のパターンです。特に、ユーロが弱いのが気になります。欧州向け売上高比率が4~5割と高い日本板硝子(5202 東1 1000株)、森精機製作所(6141 大1 100株)、ブラザー工業(6448 東1 100株)、日立工機(6581 東1 100株)、マキタ(6586 東1 100株)、シマノ(7309 大1 100株)などは1~3月期について、業績の下ブレの可能性が高まっています。

 一方、押し目を待ち伏せて拾いたいのは新光電気工業(6967 東1 100株)、シチズンホールディングス(7762 東1 100株)などです。

 順張り銘柄ではツガミ(6101 東1 1000株)が面白そうです。HDDの好調はいずれ工作機械の受注増につながってくるのではないでしょうか。
 
 小物では引き続いてセブン銀行(8410 JQ 1株)、大阪証券取引所(8697 ヘラクレス 1株)、グリー(3632 マザーズ 100株)などに注目しています。

※ 杉村 富生先生の「株式コラム」は、原則として毎週月曜日に掲載されます。