仙人と少年 | ブー子のブログ

ブー子のブログ

損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

昔々、中国のある村に、一人の天才少年がおりました。
その少年は、友人達からも尊敬されていました。

ある日、その少年は、一人の友人から次のようなことを言われました。

「たしかにお前は天才だけど、あの山に住む仙人様には、かなわないだろうな。」


そう言われて悔しかった少年は、自分の方が賢いということを、なんとか
友人達に証明したいと思いました。
そして、山で小鳥のヒナを見つけてきました。

友人達を集めた少年は、こう言いました。
少年「今から、この小鳥のヒナを持って仙人のところに行くぞ。」
友人「それで、何をするんだ?」
少年「仙人を打ち負かしてやるのさ。」
友人「どうやって?」
少年「ヒナを両手で隠して、仙人に『手の中のヒナは生きてるでしょうか?
   死んでるでしょうか?』って聞くんだよ。仙人が『死んでる』って
   言ったら、『生きてるよ』って言って見せてやるのさ。」

友人「じゃー、仙人様が『生きてる』って言ったら?」
少年「そうしたら、俺の手の中で、こっそり親指でヒナのクビをギュッと
   やれば、5秒で死んじゃうだろ。そして、『死んでるよ』って見せ
   てやるのさ。」

友人「なるほど、仙人様はどっちを答えても不正解になっちゃうのか。や
   っぱりお前は天才だ。」

少年は友人達を引き連れて、山の仙人のところにやって来ました。
そして、ヒナを両手で隠して、勝ち誇った顔で言いました。
「仙人様、僕の手の中のヒナは、生きてるでしょうか?死んでるでしょうか?」

すると仙人は、すべてを見透かした顔でニコッと笑ってこう言いました。

「少年よ、その答えは君の手が握っている!」