2024.05.18
夕方に鶴見で用事があり、ついでなので早めに行って、ベイブリッジのスカイウォークでも歩いてみるかって事で山の神と出かけてみた。
鶴見と言えば先ず、JR鶴見駅東口のロータリーにある立ち食い蕎麦屋の「ういーん」さんである。
50年以上前からやっている立ち食い蕎麦屋だったけど、ちょっと前から営業しなくなっちゃった。
自分も子供のころより何度となく食べた事がある思いで深い蕎麦屋さんです。
「ういーん」っちゅうネーミングも泣かせます。
よくダジャレた名前のラーメン屋とかあるけど、そういうノリとはちょっと違う何とも言えないセンスが好きです。
昔は鶴見駅には駅ナカを含めてたくさんの立ち食い蕎麦屋があって、そういった中ではこの蕎麦屋はちょっと味がイマイチ好みじゃなかったので、そう頻繁には食べなかったけど…、たくさんあった蕎麦屋の中では結局「ういーん」が最後まで残る形になったかな?
タクシーの待機所のすぐ隣にあるので、タクシーの運転手さんがちょっと食べるのに重宝されていたのだろう。
こういうガチガチの関東風の立ち食い蕎麦屋がどんどん無くなっていく、みんなショッピングモールとかの讃岐うどんのチェーン店に変わっちゃたなぁ、つまんねぇの…心底つまらねぇよ!!
若い時、山の仲間でオランダに住んでた洋かぶれしたヤツがいて、そいつが立ち食い蕎麦屋で食べるコロッケ蕎麦について語ってた事があって、コロッケ蕎麦って食いつけない人からすれば蕎麦にコロッケってどうよ?かき揚げじゃないの?って不思議なトッピングの一つだろうけど、その洋かぶれ氏によれば、蕎麦を食い終わるまで、コロッケはとっておき、蕎麦を食べ終わって汁だけになった時にようやくコロッケをおもむろに箸でほぐしてバラけさせると、なんと蕎麦の汁がポタージュになるんだと。
その蕎麦汁コロッケポタージュをすすりながら、立ち食い蕎麦屋の開け放たれた扉からフッと外を眺めるとオープンカフェでポタージュをすすっているような優雅なひと時に早変わりするのだそうな、日本の立ち食い蕎麦屋は優雅なオープンカフェであると力説していて、それを聞いてまぁなんちゅうか、感性の違うヤツからしたら、せわしない駅そばのひと時もそんな高尚なモンに昇華するものなのかと感心してしまって。
それ以来、絶対ない謎トッピングだったコロッケ蕎麦が好きになり、かき揚げと注文率を2分するようになりました。
まぁ私の場合は、蕎麦を食べながら適当に汁が染みたコロッケを食べて蕎麦と一緒に食べきってしまうスタイルだったけど…
そんなコロッケ蕎麦が食べられる関東風の立ち食い蕎麦屋が絶滅の危機に立たされております。
まぁ、かと言って、どうすることもできないのだけど…
JR鶴見駅から京急鶴見駅に移動して、京急鶴見駅脇の旧東海道ぞいにある覇王樹(サボテン)茶屋こと「エスプラン」さんでパンを食う。
旧東海道
覇王樹茶屋こと「エスプラン」
江戸時代にここがマジな東海道だった頃、ここにあった茶屋に大きなサボテンがあった事からサボテン茶屋と呼ばれるようになったとか、その後、茶屋からパン屋に業種替えして現在にいたるらしい。
まぁ、本当にサボテン茶屋からずっと経営がつながっているかは知らんけど…
ここのパン屋はコーヒーアンパンが有名で、小さくてちょっと割高感あるけど、生クリームたっぷりで結構うまい。
このお店は狭いけど、ちょっとしたイートインスペースがあるので、今日は三日月型に焼いたパンの中に甘納豆みたいな豆が入ったパンを食べてみた。
しかしこれが非常に美味かった、大当たり、次回も是非食いたいと思うパンだった。
山の神はずんだあんぱん食べてました。
パン喰った所で、鶴見駅のロータリからバスに乗り、大黒埠頭へ向かう。
上を通っているのが首都高湾岸線でそのまま横浜ベイブリッジになります。
ベイブリッジの遊歩道スカイウォークの入り口から客船ターミナル方面。
本日は客船は居なくて、自動車の運搬船が3隻泊っております。
本来ここは、こういう船が泊る所でした。
近頃、マジで馬鹿でかいマンションみたいな客船が増えて、そういったマンションみたいなヤツはベイブリッジが潜れなくて仕方なく大黒ふ頭に泊まる事になる。
大さん橋と比べると、観光地感ゼロだからねぇ、大黒ふ頭…客船のお客さんはちょっと気の毒だけど…
そういえば、同じバスに外国人の2人組が乗り合わせていて、外国人が大黒埠頭になんの用なのかな?と思って見ていたら、どうやら首都高の大黒パーキングに改造車を見に来たみたいだった。
まぁ外から大黒パーキングに入れないので、すでにその時点でアウトなのだけど、最近改造車の集まりが多すぎて、一般車が入れなくなっちゃったりして酷いっちゅう事で、夜は全車両侵入禁止にして使えなくしちゃっているので、どの道ダメなんだけどね。
そんなこんなで、スカイウォークに登る。
おおう、ベイブリッジの下だぜい。
鶴見方面を望む。生麦に向かう首都高のK5の左に大黒大橋があります。
首都高と比べちゃうと小っちゃい橋に見えるけど、昔は大黒埠頭に渡る橋はあれしかなかったんだよね、そのころ此処は探偵物語とかいろんな映画とかのロケ地になってました。
そのころの大黒埠頭は土むき出しの荒野だったよな、よく釣りしに来ました。
大黒大橋もその時は赤かったしなぁ、ずいぶん景色もかわったよ。
ベイブリッジの鶴見側には赤灯、本牧側には白灯があります。
小さく見える灯台は横浜港の赤灯、白灯は山下公園の氷川丸の横っちょに移動になってます。
明治時代からあるまぁまぁ古い灯台です。
みなとみらい方面、今日は霞んでいて富士ちゃん見られません。
さっきの客船ターミナル
おっ一気に2隻出港か!
いってらっしゃい、気を付けて!
川崎方面を見ると、日本鋼管の錆びた煙突が見られます。
大黒埠頭からバスに乗るとちょうど、埠頭で働いている人の帰宅時間と重なり、結構混んでました。
バスを生麦あたりで降りて、ちょいブラブラ。
京急と東海道線、京浜東北線、スカ線をズイっと横断する長~い踏切、小分けになってます。
生麦駅といったら安養寺と弁財天堂、生麦もだいぶシャッター街になっちゃったな、でもいまだにディープな雰囲気に満ちています。
杉山神社の入り口、杉山神社って横浜に多い神社です。
今度ゆっくり来てやろう。
おしまい