『西の魔女が死んだ』と『家守綺譚』 | 本の猫の多読多聴生活~bookwormwildcat's extensive reading and listening life~

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本や音楽など、様々なお気に入りたちとの出会いを綴っていきます。

どの本を読むのかは、自分が決めているのですが、
同時に、どの本をどの順番で読むのかを、
私以外の誰かが決めているんじゃないかなぁと
思うような見事なタイミングが訪れることがあります。

その本の存在は、ちょっと前から知っていたのだけど、
読むのはまさに今で、この順番しかなかったんだと
強く思うようなときです。

私にとって、『西の魔女が死んだ』と『家守綺譚』は
そういう本になりました。

『西の魔女が死んだ』は、私が大きな喪失体験をしたあとのことだったと記憶していますが、
妹が薦めてくれた本でした。

そのときは、「西の魔女」って、オズの魔法使いみたいだなぁという印象を持ったくらいで、
すぐには本を手に取りませんでした。

一方、『家守綺譚』は、数ヶ月前に友人が読んでいて、
印象的なタイトルの本だなぁと思っていたのでした。

その友人が不気味なタイトルの本を読みまくっていた時期だったので、
もしかして、魑魅魍魎系?と思って、
すぐには手を出せなかったのでした。

これが、それぞれの本を知ったきっかけ。

知ってから購入までは少し間がありました。

購入したのは、「西の魔女」が先でした。

先日、届いたYonda?のマグカップを応募するのに、新潮文庫があと3冊必要だったのですね。

そのときに、妹に薦められたなぁそう言えば、と思い出して購入したのでした。

でも、買ってすぐには読み始めなかったのです。

さて、つい先日、『家守綺譚』の割と脱力系の書評が掲載されたんですね。

それはそれでおもしろかったのですが、ふと、私なら違う書き方をするだろうなぁと
強烈に思ったんですね。

なんかこの本の書評を書いてみたいなぁと。

読みたいより先に書きたいから読む・・・というのも不思議なんですが、
本当にこのときの感情は、「書きたい!」でした。

そして、読む順番は、「西の魔女」で「家守」だろうなぁとなんとなく思いました。

それで、買って読んでいなかった西の魔女を読み、家守を読んで書評にしたというわけです。

読了して、書評にした今、絶対にこの時期で、この順番しか
ありえなかったんだろうなぁと思っています。

さて、『家守綺譚』を読み、
私は実際の庭で「何か」と心を通わすことはできていないけれども、
「本の庭」ならそれに近いことができているかもしれないと思いました。

読む本、語る本は、私にぴったりのタイミングでいつも現れます。

私が本に会いに行き、本が私に会いに来ます。

目が合うし、声が聞こえると思います。

が、一方、リアルの生活は、笑ってしまうくらいに抜け抜けです。

先日も絵本の中のどんどこ伸びていく『ひまわり』を見たら、
急に通勤経路でひとつもひまわりを見かけないこと、
最近、まったくひまわりを見ていないことが、寂しくなり、
「ひまが見たい~」と大騒ぎしていました。

そんな娘に母が一言。

「うちの庭に、種から植えたのがあるよ。まだ咲いてないけどね。
あんたは周りを見てないんだね~。」

・・・。

以来、たまにひまの顔を見に行くようになりました。

毎日、庭を見に行き、話しかけ、なでてみたりしたら、
リアルの庭も本の庭と同じくらい豊かなことに気づけるかもしれません。



『西の魔女が死んだ』書評:「魔女は自分で決めるんですよ。分かっていますね」/「だって、この道きり、ほかにないんだもの……」



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『家守綺譚』書評:「此方」と「彼方」を分かつもの


家守綺譚 (新潮文庫)/梨木 香歩

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『ひまわり』書評:絵と音が織り成す命の鼓動

ひまわり (福音館の幼児絵本シリーズ)/和歌山 静子

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