こんにちは!イタリア語専攻2年のMです。
これまでイタリア文学を紹介して来ましたが、本日はこの旅の45ヶ国目として、ヨーロッパとアジアを結ぶ大国・ロシアを訪れます🇷🇺
今回紹介するのはトゥルゲーネフによる小説「初恋」です。
16歳の少年ウラジーミルがひと夏を過ごした別荘のある郊外。そこで彼が出会ったのは、5歳年上の美しい女性・ジナイーダ。ミステリアスな魅力で男たちを翻弄する彼女に夢中になるウラジーミルだが、彼を待ち受けていたのは残酷な事実だった...
ロシア文学というと深い森のような難しさをイメージしていたのですが、この作品には初恋の甘さやほろ苦さがみずみずしく描かれており、とても読みやすく感じました。
トゥルゲーネフの他の小説に比べて短く、作者自身がいちばん気に入っている作品でもあるそうなので、ロシア文学入門にもおすすめです。
ワンフレーズは蝶のような女性ジナイーダが、少年ウラジーミルにかけた言葉を選びました。
ー私のこと、悪く思わないでくださいね。ときどき意地悪なことをしたけれど、私、あなたが思っているような女じゃないの
甘くて苦いチョコレートを一欠片、ゆっくり溶かすように味わいたい一冊です。
イワン・トゥルゲーネフ作・沼野恭子訳
『初恋』2006年・光文社
