映画「フライト」はロバート・ゼメキス監督、デンゼル・ワシントン主演のヒューマンドラマ映画である。
▼「フライト」(2012年製作:アメリカ)
映画.com の特集記事を見ると評価はなかなか高かったようである。
▼映画.com の特集記事
ロバート・ゼメキス監督作品の中では、このブログで既に紹介している2000年製作「キャスト・アウェイ」以来の、アカデミー賞ノミネート作品(主演男優賞、脚本賞)になった。
デンゼル・ワシントンは2001年製作「トレーニング デイ」でのアカデミー賞受賞(主演男優賞)以来のノミネート作品である。
<ストーリー>
アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルで高度3万フィートから急降下を始めた。デンゼル・ワシントンが演じる機長ウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。多くの乗客の命を救い国民的ヒーローになった。しかし、着陸直後の検査で機長ウィトカーの血液からアルコールが検出されたことから、奇跡的な着陸劇の真相が暴かれていく。
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---以下、ネタばれあり注意!---
この作品の見所はなんと言っても最後にデンゼル・ワシントンが演じる機長ウィトカーがアルコール依存症であるのを公聴会で認めるところだろう。
そして、この作品の感動の核心は、その後の刑務所生活を描いたエピローグにある。
薬物依存からの回復が持つ自由と解放という意味をこれほどアピールする映画は観たことがなかった!
観終わってから思ったことは、この映画のメッセージは薬物依存にだけ当てはまるのだろうかということだ。
我々が好きなものは、
どんなに気持ちよくても、
我々を縛るものである。
なかなか仏教的な見方である。
この仏教的な見方においては、スマートフォンであっても、愛する人であっても例外ではない。
なかなか厳しい見方であるが、この作品の持つメッセージの重さとは釣り合っているだろうと思う。
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