NHKスペシャル 2030 未来への分岐点 第2回「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」 | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

 前回の記事でも書いたように、NHKスペシャルの新シリーズ「2030 未来への分岐点」が1月からスタートした。

 

 このシリーズはNHK・SDGsキャンペーンと連動した企画番組である。

 

 ※SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略

 

NHK・SDGsキャンペーンのサイトはこちら

 

 第2回「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」は、2月7日に本放送、2月11日に再放送された。

 

 

 今回のテーマは水・問題と食料問題である。

 

 私の記憶では、昔に調べた時点で既に、世界の穀物生産量は実は世界人口を賄えることができていた。

 

 そして随分昔から「世界に足りないのは食糧ではなく合意である。」と言われていた。

 

 従って、前回の地球温暖化問題と同様に問題が新しいのではなく、問題が改善されなかった故に現在の状況が危機的なのが問題なのである。

 

 現在の食糧システム改善の柱として挙げられたのは次の3つである。

 肉消費の削減 → 大豆から人工肉を開発

 生産方法 → 大規模農場から小規模農家に移行して不耕起栽培で増産

 食品ロス → 廃棄予定の食糧を回収して流通させるネットワークを構築

 確かにこうした改善のための技術的向上は素晴らしい。

 

 SDGs(持続可能な開発目標)の観点からすればこうした技術的向上に主眼があって当然なのではあるが、一方では、世界に足りない合意が満たされるようには思われなかった。


 つまり、技術的向上によって具体的問題のいくつかは解決しそうだが、世界に合意が足りないという「人間 対 人間」の根本問題はかえって先送りされたように思われた。

 

 そして番組は「たとえ明日滅亡しようとも、私は、リンゴの木を植える」と言うメッセージで終わった。

 

 これを本当に淡々と実践する人は「たとえ明日滅亡しようとも、」という前置きはつけないだろうという違和感を残して。

 

第1回「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」

 →NHKオンデマンドで視聴可能(単品:220円)

 

第2回「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」 ※2月14日までNHKプラスで視聴可

 →NHKオンデマンドで視聴可能 ※2月15日より配信開始

 

第3回「プラスチック汚染の脅威 ~新たな社会システムは構築できるか~」(仮)

 →2月28日(日)に放送予定

 

▼NHKオンデマンド