アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」
第79話 何かを成し遂げたら、そうした幸せになれる
マインドフルな毎日へと導く108つの小話
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著者の周りの人々の人生観の話である。
---あらすじ---
高校生の時、統一試験に向けて勉強していた。
大人たちはこの試験で好成績を収めれば幸せになれると言った。
大学生の頃、年上の友人たちは就職して必死に働いていた。
友人たちはお金を貯めて車を買えば幸せになれると言った。
あるいはまた、結婚して家庭を築けば幸せになれるとも言った。
結婚した友人たちはマイホームを買えば幸せになれると言った。
子どもができると、子どもたちが巣立っていけば幸せになれると言った。
そして、引退すれば幸せになれると言う。
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何かを成し遂げたら幸せになれるというのは幻想だと著者は言っている。
結婚することは素晴らしいことで、子どもが巣立つのも幸せなことだが、
その達成によって自分が幸せになるということではないのだろう。
人生を幸せに過ごすことと何かを達成して幸せになることというのは別のことである。
得られるものは皆、自分が幸せに生きようとしているプロセスの結果なのだ。
ここに我々現代人が陥りがちな罠がある。
マインドフルな心は、いつもプロセス(過程)にある。