「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」 第75話 最も美しい音 | 日々是本日

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アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」

第75話 最も美しい音

 

 

山奥の村に住む父親が街に住む息子を訪ねた時の話である。

 

---あらすじ---

息子と近所を歩いていると、「キー、キー」と耳障りな音が聞こてくる。

息子は、あれはバイオリンという楽器の音だと説明した。

次の日、街中でうっとりするようなメロディーが聞こえてきた。

その心地よい音を辿っていくと、音楽家がバイオリンソナタを演奏していた。

そのまた次の日、心を強力に揺り動かす音に出会った。

その音は、オーケストラのシンフォニーだった。

父親は考えた。

音楽の演奏ということではどれも同じだ。

違いというのは、まず演奏家の技量であり、次に合奏の時に調和を保つ技術である。

宗教も同じことかもしれない。

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マインドフルな心は、争わず調和する。