「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」 第36話 人を褒めることの可能性 | 日々是本日

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アジャン・ブラム「マインドフルな毎日へと導く108つの小話」

第36話 人を褒めることの可能性

 

 

拒食症のセラピーの話である。

 

---あらすじ---

ある拒食症のセラピーの事例では、

食事の後で吐かなかった時に褒めることで、

症状が改善されたと言う。

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「褒める教育」という言葉もあれば「叱る教育」という言葉もある。

 

標準的には、よい資質を伸ばすには「褒める教育」が、

行動の矯正(悪いことをしないようにする)には

「叱る教育」が良いと言われているのではないだろうか。

 

「ポジティブな許し」も「褒める教育」と見ることができる。

 

罰は行動の矯正には即効性があるが、

慣れが生じると罰が過剰になる危険がある。

 

そして、罰を与える人は大抵恨まれる。

 

著者はまた、

 

「一番褒めることが難しいのは自分自身です。」(p80)

 

と言っている。

 

「罪悪感を永遠に水に流すこと」「心の扉を開くということ」に通じることであると思う。

 

自分が褒められないことに不満を感じているように見える人には、

時々、その人が普段どのくらい周りの人を褒めているかを訊いてみる。

 

大抵、褒めていない。

 

周りの人を褒める人は、褒め合う人間関係がある。

 

マインドフルな心は、褒めを楽しむ。