この項が最後であり、タイトルは「唯我独尊に生きる」である。
話としては、昔は日常生活の中に日本文化があったが、
着物文化を含めて日本文化は末端から途絶えてきているという内容である。
100年前から生きている篠田さんにとっては、
本当の実感としてそう感じられるのではないかと思う。
残念だと思っているのだろうか。
残念だと思っているのではないかと思う。
生き難くなったと思っているのだろうか。
マイペースな篠田さんは、案外そう思ってはいないかもしれないが
いずれにせよ、
世の中の移り変わりにビックリはしているのではないかと思う。
そして、
若いころは女性に自由がないと感じていたようなので、
人間は以前よりも自由になったと思っているのではないかとは思う。
まとめはこうなっている。
「自分の心が一番尊い、
と信じて、
自分ひとりの生き方をする。」(p170)
全ての人の心がそれぞれに仏の住処なのであれば、
唯我独尊も良いのではないかと思う。