日本の言葉の由来を愛おしむ 四章 ささやか | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

「ささやか」の「ささ」は、小さく細かいこと。

「やか」は、~である様子という意味の語尾。

その小ささが好ましく感じられるというニュアンスがあると言う。

著者はこの言葉が「ささやかな宴」、「ささやかな楽しみ」など、

謙遜を伝えるのに用いられる点に注目している。

贅沢な幸せばかりを求めるのではなく、

小さなものに価値を見る価値観が伝わると言う。

 

謙譲の美徳という観念がある日本人にとって、

小さなものに価値を見る価値観を表現することには、

重要な意味がある。

 

そして、今日一日の満足は、

ささやかな幸せからできているとよく思う。