日本の言葉の由来を愛おしむ 二章 雨宿り | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

「雨宿り」の「宿り」とは旅先での宿泊のこと。

昔の旅では、雨の日は無理をせずに、

宿をとって休むことも多かったそう。

 

これもまた時間の感じ方の話である。

昔の旅は徒歩、自然の動きである天候に合わせて、

ゆっくり進む。

 

「雨宿り」している同士の偶然の交流も、

旅の楽しみの一つであったことだろう。

著者は、雨宿りした際には、

こうした昔の旅情を感じてみてはどうかと提案している。

 

目的に対して真っすぐすぎないあり方に、

現代人の忘れている心の余裕を感じる。

今度やってみようと思うが、天気予報や地下道のおかげで、

そもそも雨宿りしなくなったなぁとも思う。