日本の言葉の由来を愛おしむ 一章 湯 | 日々是本日

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bookudakoji の本ブログ

「湯」という言葉が日常的すぎて、

それほどの由来があるのだろうかと思ったが、

いらぬ心配だった。

 

英語圏には「湯」に相当する語はなく、

Hot Water 、つまり「熱い水」。

「ゆ」という音は日本語では優しく柔らかい音。

「湯」をこの一音で「水」とは別の言葉とした日本人にとって、

ただの熱い水であるはずがないと言う。

 

著者はこの「湯」の想いの中には、

温泉があるのではないかと指摘している。

 

個人的には、人に適した熱さの水には親しみが感じられ、

日本人の感性として「水」とは違う語で表さずには

いられなかったのではないかと感じた。