「にせもの」の項では、漢字表記についても書かれている。
「木の子」は「茸」、「焚き木」は「薪」のように、
本来の語源に基づく表記ではなく、
対象を直接示す漢字表記が一般的である。
これには良い面もあるが、その語を使い始めた人々の、
視点や感じ方が見えづらくなるという。
つめの項の感想に、
今は「躓く」、「抓る」、「冷たい」と漢字で書くから、
「つめ」のグループとは気づきにくい。
と書いたが、これも同様のことだろう。
「茸」と書く時は、頭の中に「木の子」と書くようにしようか。