『桔梗の旗』 谷津矢車 | ブックスタマ社長の自腹読書日記

『桔梗の旗』 谷津矢車

来年の大河ドラマの主人公、明智光秀を題材にした

 

谷津矢車の最新作。

 

本能寺の変を題材にした時代小説はたくさんありますが、

 

明智光秀の息子、十五郎光慶に着目した作家は

 

今までいなかったのではないでしょうか。

 

武芸が苦手で、連歌や茶の湯に自分の居場所を見出す十五郎と

 

自分の力で戦国乱世を渡り歩き、

 

主君光秀の娘婿の地位を手に入れた明智左馬助。

 

二人の目を通して本能寺の変をながめることで

 

明智光秀が織田信長を裏切った理由が見えてきます。