中国てなもんや商社
首が入らないTシャツ
自力で立つジャンパー
開かない傘
大阪の貿易商社で中国を担当したOLが
想像を絶する中国の状況を描いた
ノンフィクション。
送られてくる商品は問題ばかりの上に、
クレームをつけても、工場が竜巻に巻き込まれた
とか、適当な理由をつけてはぐらかす。
ベストセラーになり、映画化もされているので
ご存じの方も多いと思います。
この時の中国から20年ほどたっていますが、
物語のように話が流れ、今読んでもおもしろいです。
今私が中国語を習っている留学生は、まだこの頃は
生まれていないかと思うと、隔世の感がありますが、
経済大国となった今の中国にも、あいかわらずの
部分もたくさんあります。
特にオジサンの方々の宴会に参加すると、このころの
伝統が今でもかたくなに守られています。
読んでみて知ったのですが、このOLが勤める
万(よろず)中国貿易株式会社は、大手スーパーと
中国の合弁。関西に基盤があって、東京に
本社のあった大手スーパーといえば、
〇イエーか・・・?
このころはGMSも活気に満ちていたんだな、
と感慨にふけってしまいました。