定量分析実践講座 | ブックスタマ社長の自腹読書日記

定量分析実践講座

コンサルティング会社の手法を紹介する本がベストセラーになっていますが、本書も意思決定の手法の入門書として高度な理論を、具体的なケーススタディでとっつきやすく説明してくれています。著者は都銀からコーポレートディレクションを経てグロービズの設立に参加した名うてのコンサルタント。読者がコンビニの経営者になったと仮定して、出店や冷蔵ケースへの投資などさまざまな経営判断をする中で、限界効率やサンクコストといった理論を学んでいくという内容です。経営判断の上では不可欠な、不確実性のもとでの意思決定まで踏み込んで解説されている点がすばらしいです。卑近な例では、今日の昼飯をどこで食べるかという意思決定に定量分析応用してみてもゲームとしてはおもしろいかもしれません。ちょっと遠いけど評判の店のクーポンがあるんだけど、1時までには戻らなければならないし、遅刻するリスクを考えるといつもの近場の店で済ませようか、というときに、クーポンでの割引金額、評判の店で食べてみることによる満足度の利益、期待はずれだったときの逸失利益、その店まで行くのにかかる時間の平均と標準偏差などを定量分析した上で行く店を決めれば、最適なディシジョンが見つかるかも。そんなことを書いている間にさっさとお昼に行かないとお昼休みが終わってしまうので、この辺で。著者: 福澤英弘 出版社: ファーストプレス サイズ: 単行本 ページ数: 221p 発行年月: 2007年06月 楽天ブックスへ↓ランキングサイト登録中。この記事を気に入ったら1日ワンクリックしてください人気ブログランキング【ブログの殿堂】にほんブログ村 本ブログへ