「シャカリキ」 作・曽田正人 (以下敬称略)
曽田正人のデビュー作にして最高傑作。
内容は、自転車で走るだけと言っても過言ではない。
この作品の特徴は火傷するほどの熱さです。
後半になればなるほど面白いです。
1巻より2巻、2巻より3巻、そして一番面白いのが最終巻。
面白さは確実に階段をのぼるように跳ね上がっていきます。
ただデビュー作で、絵が荒々しくて、女性は絵だけで敬遠する事が多いようです。
しかし読み終われば分かります。
この絵でないと伝えられない荒々しいまでの情熱が中盤から読み手を襲います。
最近映画化されましたが、あまりに好きな作品なので映画をみるのを躊躇してます。
予告編を見ると、あまりの自転車好きで学校の廊下も自転車で走ってましたが、
そんな作品ではなかったように感じますが・・・どうでしょうか?
色んな敵と戦い、勝利していくのですが、一番の敵は対戦相手ではありません。
最大の敵が自分自身だからです
主人公テルが坂をのぼる時、それがより鮮明になり、
素直に感動します。
悲しくて泣くのではなく、
嬉しくて泣くのでもない、
感動で泣いてしまう作品です。
(泣かされる作品でも、泣く作品でもありません)
これぞ、私の一押しの少年マンガです。
これこそ声を大にして言えます「少年マンガの王道ここにあり」