柳美里の「オンエア」
書店に並んだときから気になってはいたのですが、
なんとなく見送っていて、でもとうとう読んじゃいました。
これ「山本モナさん絶賛!」という帯が最高。
書かれている内容が本当にありそうなことかかどうかは、
一地方局の女子アナであった私にはまったくわかりません。
(少なくとも、私のいた局ではこんなことなかったし!)
しかし、女子アナに限ったことではなく、社会で働く女性にかかる負荷
ということに関しては、非常にリアルに、切実に描かれています。
そして、結局、テレビの世界も他の世界も、
その負荷は全く変わることがないと思うのです。
若さや、美醜、そして女という性。
それによってもたらされる利益と実害。
何を目的に働くのか、ひいては生きるのか。
考えさせられました。
アナウンサーの仕事の地道な部分もきちんと描かれていました。
100名近い方たちに取材をされたそうですが、なるほど
今まで読んだり見たりしたこういった業界もののなかで
一番「ああ、そうだよね」と共感できたのは、そのためでしょう。
この本の主人公のひとりである望月結香が特に印象的でした。
挫折からの最出発。
絶望からの生還。
人間は、いつでも生き直せる、と。
