全世界規模で完全に文明が崩壊してしまうほどの大災害に見舞われたら、私たちはどうなってしまうのでしょう。大地震や異常気象、経済危機などのニュースに日々さらされながら、誰もが一度はそんなことを考えてみたことがあるのではないでしょうか。このコミック作品は、その想像を徹底してリアルに、容赦なく具体的に展開してみせます。
主人公リックとその仲間たちは、ゾンビ大発生にともなう政府や社会の完全喪失後にやってくる状況の中で、安住の地を求めて苦闘を続けます。その過程では「犯罪者は罰せられる」といった、それまで当たり前すぎて気にも留めていなかった基本ルールまでを、自らの手で再設定し実行しなければなりません。
まさに文明そのものをゼロから再建しようという気の遠くなるような毎日です。しかもこのような状況下であっても、親子や夫婦の問題、恋愛や痴話げんかといった日常の些末(さまつ)な問題が、消え去るわけではないのです。
それにしても、ここまでリアルで過酷な物語が、なぜ娯楽作品たり得るのでしょうか。ポイントは、ここでの「大災厄」が「ゾンビの大発生」であることです。そこだけが非現実的であるがゆえに、私たちは安心してこの作品を読み進めることができるのです。
その安心が、「私なら-」とか「こうしたらもっと-」といった思考ゲームの余地を生み出します。魅力的なキャラクター造形に加えてそのあたりに、この作品の持つ、最良のテレビドラマにも似た強力な中毒性の秘密があるのではないでしょうか。
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