【話題の本】『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』 | SCL トレンドアイテム研究所

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激変した就活の全体を見渡せる

 21世紀に入り、雨後のタケノコのように各大学で看板替えが行われたキャリアセンター(旧就職課)。20世紀に大学を卒業した者としては何をしている部署か雲をつかむようだが、実のところ在学中の学生にとってもどう利用していいのかよく分からない存在なのだとか。著者は民間企業の人事マンを経て、複数大学のキャリアセンターで勤務したその筋の専門家で、就職活動にまつわる“大人の事情”を本書でぶちまけている。


それだけに「正体を明かすと各方面に迷惑がかかる」と、ギリギリまで迷った末にペンネームを選択したと明かす。

 大学3年生の就職活動が活発化する時期にあわせての発売。初版1万部で店頭に並び始めたばかりだが、版元によると「キャリアセンター職員の著書は調べた限り、過去になかった」こともあり手応えは上々で、増刷が視野に入ってきた。大学発表の就職率が妙に高いカラクリや、企業説明会やインターンシップの裏事情など、一昔前とは激変した就職活動の全体を見渡せる内容となっており、保護者にとっても参考になりそうだ。

大学の入学式や卒業式に保護者が出席することが当たり前になって久しいが、最近は企業説明会に顔を出す親も出始めているという。企業側からどう見られるかを考えれば、親が就職活動の現場に出るのはマイナスでしかない。しかし保護者が心配になるのももっともで、どう子供の後方支援をするべきか具体策を提示している。

 現実を直視すれば大学間には歴然とした格差が存在する。どうすればそこを克服しうるのか、学生向けにはテクニックに頼らない実力の付け方を紹介。就活にはキャリアセンターを有効活用するよう勧めているが、センター訪問は雨の日の午前中がお勧めという。その理由は本書で。







大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動 (ソフトバンク新書)
沢田 健太
ソフトバンククリエイティブ
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