大型店からお客を取り戻す"3つのしかけ"
山田文美
同文舘出版
ISBN978-4-495-59551-7

大型店からお客を取り戻す“3つのしかけ” (DO BOOKS)/山田 文美

¥1,470
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<目次>
1章 お客様を育てる3つのしかけとは?
2章 顧客流出を止める、お客様とのゆるいつながり
3章 リピーターを育てる古典的手法、伝道で伝えるべきこと
4章 ニュースレターを経費倒れにしない方法
5章 ゆるいつながりを維持するための名簿づくり
6章 売り上げアップがすぐに達成できる"来店型店舗の接客トーク"
7章 リピーターを育てると新規集客の方法が見つかる


本書は、個人経営の店を持つ、何も知らずに商売を始めることになった人が実体験をもとに書いた本です。

実体験と試行錯誤から導き出された方法なので、読んでいてリアルなイメージを持てる良い本だと思います。


正直に書くと、ニュースレターを書きましょう、店の人の顔写真を載せましょう、私的なエピソードを書きましょう、といった内容は他のビジネス書にも書かれています。


しかし、本書は実体験に基づき、消費者側の印象と反響を具体的に書いているので、より気持ちに響いてきます。

多くのビジネス書は、経営コンサルタントが書いているので、理論的であり、統計的に成功した方法が書かれています。

が、ドライな印象になる事が多く、リアル感が少ないと感じていました。


著者のお店は、過疎地で人口5800人とあるので、結構小さな商圏だと思われます。

都会に住み、都会の店を指導している経営コンサルタントとは、ノウハウが違います。

また、日本の大部分は小さな商圏で商売をする地域なので、本書の例を見ると希望が持てる人が多いのではないでしょうか。


今後の日本は人口減少社会になります。

今大型店がある場所も、将来撤退するかもしれません。

すでに撤退を始めた地域もあります。


そこで商売ができるように、今から工夫し顧客を作っていくことは大切だと感じました。

本書で紹介されている内容は、取り組みに対する効果に即時性はありません。

時間をかけて、焦らずに気長に続けないと効果が出てきません。

それだけに、早くから手を打てば、ライバルに差を付けられる事になります。

個人経営の小売店の人には特に読んでもらいたいと思える本でした。
フェアトレードの時代
長尾弥生
日本生活協同組合連合会
ISBN978-4-97332-267-4

フェアトレードの時代/長尾 弥生

¥1,365
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<目次>
第1章 暮らしは、世界とうどうつながっているのか?
第2章 1人1人の力が世界を変える
第3章 フェアトレード Q&A
第4章 フェアトレードへの取り組み
第5章 日本のフェアトレード活動
第6章 世界のフェアトレード活動
第7章 顔の見える「買う」が世界を変える


デフレの現代日本では、安く買えることが当たり前になり、価格が購買の決めてになることも多いと思います。

しかし、なぜ安いのか?を調べると、そこには不当な事実があったりします。

巨大な企業がバイイングパワーを使って、不当に安く材料を買っている。

先進国が、発展途上国から不当に安く買っている。

そんな事例がたくさんあります。


特に、発展途上国の安い労働力を買いたたき、彼らの生活が成り立たないほどの安値にしていること。

また、再生産に必要なコストもつぎ込めないほど、買いたたく。


これは正しいことでしょうか?


これは「搾取」であり、発展途上国から先進国への「富の移転」ではないでしょうか。

フェアトレードとは、生産者にきちんと利益を渡し、彼らの生活水準を保証できるようにし、再生産がきちんとできるようにする経済活動です。

当然、巷の安値とは違い、高額になります。

しかし、高額になる理由がはっきりしており、フェアトレードの精神を理解する人には受け入れられるはずです。

形を変えた募金と思えば良いのでしょうか。

募金は金銭的な援助なので効率は良いのでしょうが、行き過ぎた援助は労働意欲を減退させる可能性があります。

フェアトレードは労働に対する対価が増えるので、労働のモチベーションアップに直接的に影響します。


また、消費者側からすると、高額なものを買える人は社会的責任感もあることが多いので、フェアトレード製品を購入する意義を感じると思います。

そもそも、フェアトレードという言葉が特別な意味を持つ事がおかしい、という考え方もありますが、これが現実です。


自分がビジネスを主導できる立場になったら、ぜひフェアトレードを取り入れたいと思います。

それは、社会的責任を自覚すること、消費者に広めること、ライバルとの差別化、などの複数の理由があります。

でも、ビジネスをするなら、人間として良い事をして儲けたいと思います。
世界一自由な脳のつくり方
茂木健一郎
かんき出版
ISBN978-4-7612-6724-7

世界一自由な脳のつくり方/茂木健一郎

¥1,365
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<目次>
プロローグ なぜ日本人はiPadやキンドルをつくれなかったのか
第1章 常識にとらわれない世界一自由な脳とはどういうものか
第2章 自由な発想を妨げるマインドセットを自覚する
第3章 自由な脳をつくるためのマインドセットの外し方
第4章 ビジョンと実行力をあわせもつ自由な脳のつくり方
第5章 強化学習で世界一自由な脳を加速させる


著者は脳科学者です。

脳科学の視点から、自由は発想をする方法を説明しているのが本書です。


著者がまず問題としているは「マインドセット」です。

「マインドセット」とは「思考の枠組み」です。


マインドセットは、個々人の人生の積み重ねで蓄積されていきます。

したがって、私とあなたではマインドセットは異なります。

自分が常識と思っている事でも、他人は違う、ということは誰もが経験していることでしょう。


マインドセットの違いは、集団で似通うこともあります。

家族、会社、地方、国で共通な考え方と違う考え方があるのはご存知でしょう。

著者は、現代日本が世界との競争で勝てなくなってきている原因の一つに、マインドセットがあると考えています。

つまり、行動成長期の常識がマインドセットとなり、今の時代には障害になっていることが考えられます。


また、教育もマインドセットを構成する重要な要素です。

第2次世界大戦後には、国民が同じように思考し、上意下達がスムーズにできることが、世界との競争力強化になっていました。

しかし、21世紀の日本では、同じことをしても世界に勝てません。

製造業が産業の中心の場合は、以前のマインドセットで良かったのですが、サービスを中心とした時代には合いません。


より自由に発想する能力が必要とされてきているのです。


その例が、iPadやキンドルです。

要素技術は、すでに日本が先行して持っており、製品は出していました。

しかし、そこにはハードウェアしか無かったため、コンテンツという中身が整備されませんでした。
だから売れなかったのです。


iPadやキンドルは、ハードウェアだけでなくサービスも一体として提供することで市場を得ました。

つまり、ハードウェアに載せるコンテンツとなるソフトウェアや本のデータも提供したのです。


これは、従来の製造業のマインドセットからは生まれないでしょう。

きっと日本の技術者もコンテンツの重要性に気づいていたはずです。


しかし、コンテンツはハードウェア会社の事業領域ではないとか、出版社とのしがらみで実現できない、とかの制約を決めてしまっていたと思います。

しかし、制約をはずさないと現代では消費者に受け入れられません。

「マインドセット」というものを認識し、これを壊すように意識していこうと思います。
数字力の教科書
久保憂希也
大和書房
ISBN978-4-479-79301-4

文系ビジネスマンでもわかる数字力の教科書/久保 憂希也

¥1,365
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<目次>
第1章 仕事のすべてを数字で考える
第2章 「会社」の数字をざっくりつかむ
第3章 「数字の魔力」を使いこなす
第4章 発想を変える9つの法則
第5章 すべての判断を合理化する


本書のサブタイトルには「文系ビジネスマン」でもわかる、とありますが、確かに文系の私でも理解できる内容でした。


話言葉には、量の表現をする言葉がたくさんあります。ここで使った「たくさん」とか「多い」とか「少ない」とか。

会話の中では、特に意識せずに使っていますが、これで伝わっているかどうかは、お互いの理解力次第です

ビジネスでは、誰でもが同じ理解をするために、具体的な表現をすることが大切になります。


例えば「たくさん」はどれぐらいなのかを具体的な量で表現し、5万個、といった数字にしないといけません。

人によって、千個でも「たくさん」と思うようでは、議論が成立しません。


本書では、数字を使って意思決定を素早く正しく行えると行っています。

しかも、常に数字を使ってビジネスをしている人は、3%と言っています。


本書を読んで、数字をもっと使うようにすれば、ライバルに差をつけられるでしょう。


また、数字力を身につける事で、身の回りの数字表現のウラを読む事もできます。

「50人に1人無料」と「割引2%」が同じであること。

「満足度90%」をつくることは簡単、ということ。

前者は計算すれば同じことは分かりますが、「無料」の言葉に惹かれて、よりオトク感を感じてしまいます。

後者は、分母の数とサンプリングを操作すれば可能です。

90%は10人中9人でも、10000人中9000人でも同じです。


数字に騙されないようにすることは、数字が表現する意味を知る事です。

逆に数字表現の特性を理解すれば、自分のビジネスを優位にすることも可能、ということです。

文系の私ですが、これからは数字をうまく使い、ビジネスを優位にしたいと強く思いました。
交渉がうまくいく「問いかけ」に技術
小前 俊哉
ダイヤモンド社
ISBN978-4-478-00666-5

口ベタ、弱気な人でもできる! 交渉がうまくいく「問いかけ」の技術―相手から答えを引き出す8つの鉄則/小前 俊哉

¥1,500
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<目次>
第1章 なぜ、「プロの交渉術」が活かせないのか?
第2章 なぜ、交渉で自滅してしまうのか?
第3章 「問いかけ交渉」ならば自滅しない
第4章 「問いかけ交渉」の基本と8つの鉄則
第5章 交渉プロセスをさらにスムーズにする10のポイント


交渉と聞くと、身構えてしまいます。

それは、交渉を特別なテクニックだと思っているからだと思います。


しかし、交渉は常に行われています。

普通のことなのです。


しかし、ビジネスの世界では高等なテクニックが必要だと考えてしまい、苦手意識を持つ人が多いのではないでしょうか。

本書は、高等な交渉術を教えるのではなく、むしろ交渉が苦手な人が簡単にできる方法を教えてくれます。

それがタイトルにもある「問いかけ」です。

相手の言葉をそのまま返す。

これだけです。


相手に次の言葉を言わせるようにし、相手の考えを引き出して、より良い交渉にしていく方法です。

なお、交渉とは相手との勝ち負けではないと本書では述べています。

良い交渉とは、自分も相手も良い結果を得られる状態です。

そのためには、相手の要求することと自分が欲しい結果の両方が得られる、落としどころを見つけることです。


そう考えると、交渉を難しく考える必要はありません。


相手に勝とうとするから、交渉が難しいのです。

相手に勝とうとするから、返り討ちにされて自滅してしまうこともあります。


ビジネスでは、両方にメリットがないと発展していきません。

そのためにも、「問いかけ」の交渉術をうまく使えるようにしたいと思います。