200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる!
山添利也
同文舘出版
ISBN978-4-495-58911-0

200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる! (DO BOOKS)/山添 利也

¥1,575
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<目次>
1章 大行列への第一歩 - 赤字からの脱出
2章 大行列が作れる商品の開発方法
3章 大行列は「売る手段」
4章 それでも、ネットを「苦手」と言い続けますか?
5章 大行列を作る前に心得るべきこと
6章 「地方」で大行列を作る


刺激的なタイトルですが、行列を作るのは可能だとわかる本です。

行列は「できる」だけでなく、「作る」ものだそうです。

つまり、自然発生的な行列ではなく、人為的に仕掛けて行列にする、ということです。


例えば、○月○日○時からセールをする、と告知すれば、行列を作る事ができます。


では、なぜ行列を作るのでしょうか?

それは、繁盛していることを印象づけるためです。

行列ができている、という事実があると、その店を知らない人でも繁盛しているのでは?と思います。

それが次のお客様を呼ぶことになるのです。


この行列作りは劇薬でもあります。

使い方を間違えると、一気に破滅に向かうかもしれません。

なぜなら、良い商品を売るために行列を作れば、それが今後の人気になるでしょう。


逆に、悪い商品で行列を作ると、期待を裏切られたお客様から総スカンを食らうはずです。

具体的には、ドロンボー一味の店を思い出してもらうと分かりやすいと思います。

魅力的なエサを撒いてたくさんお客様を集めるが、最後にはお客様を騙し、怒られるパターンです。

ということで、本書の5章では行列を作る前に必須なことが書かれています。

ここが本書の良心でしょう。


実際には、良い商品を作り上げることが先で、その販促として行列づくり、という順です。

消費者は、間違いの無い買い物をしたい気持ちがあります。

その気持ちを後押ししてくれる行列は、消費者に安心して買ってもらうための実績です。

うまく行列の持つパワーを使って、楽しく買ってもらう、というイベントづくりをやってみたいと思いました。
気づいた人はうまくいく!
阪本啓一
日本経済新聞出版社
ISBN978-4-532-31398-2

気づいた人はうまくいく!―ビジネス・チャンスの見つけ方57/阪本 啓一

¥1,500
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<目次>
Ⅰ こんな店で買いたい•こんなサービス受けてみたい
Ⅱ ビジネス•チャンスはここにある
Ⅲ マーケティングでビジネスの大波をサーフィンしよう
Ⅳ ビジネスの見方を変えよう
Ⅴ プロになるために身につけたいこと
Ⅵ 商いのこころを忘れていないか


本書は、「気づく」ことの重要性と、「気づいた」ことから得られる利点を実例で挙げています。

難しく考えなくても、本書を読むだけで、世の中のあるいろんなビジネス形態を知る事ができます。


本書を読むと、身の回りにある事象に「気づく」だけで、多くの事が学べることに驚きます。

同じ風景を見ても、敏感に感じれば、多くのことが分かります。

「気づく」ためには、多少の知識を持っている事と、経験が必要です。


しかし、時間は誰もが平等に持つ資源です。


同じ時間に、多くのことを「気づく」ことができれば、ライバルより優位に立てます。

「気づく」ことによって得られる知識は、数が増えるほど知識と知識が結合し、より深い知識になっていきます。

これが新しい「気づき」につながっていくため、最初のドミノを倒せるぐらいの知識を得ておくことが大切です。


あとは日々「気づく」ことを忘れないように、好奇心を持って生活することを続けることです。

本書を読むと、気づいた事象とセットでその裏にある理由を考えることが大切だと分かります。

理由がわかれば、そこから一般的な法則につなげられ、そこから新たな発想を得る事ができます。
ビジネス•チャンスは、ゼロから考え始めることだけではありません。

他分野からの模倣だって、ビジネス•チャンスになり得ます。


誰もやっていない、気づいていないところがビジネス•チャンスです。

小さなベンチャー企業が成長できるのは、独自の気づきをビジネス•チャンスとしているからです。

私も日常の中から好奇心を持って新たな気づきを毎日1つ以上見つけようと思います。
お買い物の経済心理学
徳田賢二
ちくま新書
ISBN978-4-480-06625-1

お買い物の経済心理学: 何が買い手を動かすのか (ちくま新書)/徳田 賢二

¥819
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<目次>
第1章 人生すべてバランス感覚
第2章 価格よりもお値ごろで選ぶ
第3章 値ごろ感の正体は二乗のお得感
第4章 買い物を誘う手練手管
第5章 決断させる説得術
第6章 現場の経済心理学
第7章 買い手の弱み - 揺らぐ値ごろ感
第8章 売り手の弱み - 値引作戦の落とし穴
第9章 値ごろ感が軸 - 進化する買い手と売り手


本書は「おまけより割引してほしい」の続編にあたります。

続編ですが、物語ではないので前著をベースに、さらに経済心理学の実例を多く挙げています。

しかし、経済心理学は読めば読むほど、複雑なものだと思います。

でも、すべての事象は自分にもしっかり当てはまります。


従来の経済学は、人間の行動は合理的判断によって引き起こされる、という前提です。

合理的判断は、個人単位でもあり、ある集団でもそうあることが前提です。


しかし、経済心理学を読むと、「合理的判断」が一見合理的に見えないことが多くあります。

他人から見ると「不合理」な判断でも、その人は「合理的」と思っている、もしくは無意識に合理的判断をしている、ということがあります。


そこが、「心理学」の領域になるわけで、これが厄介です。


つまり、経済心理学をベースに商売を考えると、AだからBするとCになる、というような単純な方程式は成り立ちません。

一般法則として、本書で繰り返し出される式

 値ごろ感 = 価値(Value) ÷ 費用(Cost)

成立しますが、価値と費用を要素分解すると、とたんに変数が増えます。


変数の部分は、個人のそのタイミングによって大きく左右される(例えば所持金の多寡や気分の違い)ため、計算結果が一定しません。


とすると、どう対策したら良いのか?が分からなくなってきます。

傍観する側からは、売り手も買い手も化かし合い、と思いますが、当事者としてはそうも言っていられません。


結論としては、本書を読み、さまざまな事例を頭に入れておくことをおすすめします。

読んでおけば、いずれ頭の中が結果を生み出してくれるのではないでしょうか。
エコブランディング
中野博
東洋経済新報社
ISBN978-4-492-55668-9

エコブランディング ―なぜ富裕層はエコ商品を選んでしまうのか?/中野 博

¥1,575
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<目次>
第1章 お金持ちはなぜエコに走るのか
第2章 エコマーケティングとは何か
第3章 エコブランドとは何か
第4章 エコブランディングの成功事例研究
第5章 「エコブランド」作りの現状分析
第6章 あなたにもできるエコブランド作りの実践


エコロジーは、現代では当たり前の考え方になりました。

本書では、エコをやせ我慢をするものでなく、ビジネスでしっかり儲けましょう、という方向性を打ち出しています。


私の中では、少なからずエコと儲けは反比例すると感じていました。

エコロジーを善意の無償奉仕と捉えると、ビジネスにつなげるのは不謹慎と感じます。

しかし、ビジネスは生活で必ず発生する取引である以上、エコロジーであることは現代社会では必須です。

逆にエコロジーをビジネスに取り入れていないことは、エコロジー意識の高い消費者から敬遠されることになりかねません。


そういった意味で、本書は正面からエコとビジネスの効果的な融合を目指しているので、潔いと感じます。


エコを自社の強みとするためには、エコをブランドとすることが必要です。

この会社は、エコだ、とかエコな商品を出している、というのはブランドに相当します。

例えば、トヨタはエコな会社だと多くの人が認知しています。

プリウスがエコカーと呼ばれ、環境に対するトヨタの取り組みも宣伝されています。

エコカー=プリウス=トヨタ、という図式が誰もが知る事によって、トヨタブランドがエコのブランドになっている訳です。


これを自社に適用すれば、エコブランドを身につけることができます。

しかし、どのように活動すればエコブランドとなるのか、そのノウハウは広く知られてはいません。


そこで、本書はエコブランドを獲得するノウハウとプロセスを具体的に書いています。


エコロジーであることが他社との差別化になるのは間違いありません。

しかし、他社も同様の取り組みをすることは容易に想像できます。

また、今後エコロジーを標榜する会社は増える一方でしょう。


そうならば、いち早くエコブランドの構築に取りかかる必要があるでしょう。

そのためにも、本書のノウハウは便利にまとまっています。

自分がビジネスを起こす際は、エコブランドの視点を持って、ビジネスを構築しようと思います。
ランチは儲からない飲み放題は儲かる
江間正和
セオリーブックス講談社
ISBN978-4-06-214625-8

ランチは儲からない 飲み放題は儲かる  飲食店の「不思議な算数」 (セオリーブックス)/江間 正和

¥1,470
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<目次>
第1章 「どんぶり勘定」ではおいしくない
第2章 「理想のお店」なら趣味でやれ
第3章 「気がついたお店」だけが生き残る
第4章 「スキ」を見せればご破算の世界
第5章 ウーロン茶は「高級ワイン」より高い


本書は飲食店を経営している著者が、実体験とコンサルティングの経験を記した本です。

本書の最大の特徴は、説明の根拠を数字で表現していることです。

儲かるか、儲からないかは数字で考える事ができます。

つまり、単価×売上数で売り上げが分かりますし、経費も計算で分かります。


儲けるには、商品の単価を上げる、数多く売る、経費を削減する、などの方法があります。

どれも数字で捉えられるので、売り上げや経費の限界も分かります。

分かって初めて対策がとれるので、まず店の数字を知る事が大切です。


飲食業は誰もが使った事のある店ですし、商材も毎日食べているものの延長線上にあるため、簡単に手がけられる商売です。

だから安易に始めてしまい、「どんぶり勘定」でお金が回らなくなり、店を閉める、という結果になりやすいのです。


高度成長期のように、店を開けば自然とお客様が来る時代ではどんぶり勘定でも大丈夫だったのでしょう。

しかし、現代ではどんぶり勘定は命取りです。

お客様の目が肥え、どの店が自分にとってふさわしいか、無意識でも判断できるようになっています。

儲けるためには、どんぶり勘定ではなく、しっかりした計画と計算が必須です。


どんなに理想の店を続けたくても、適正な利益を出さないと存続できません。

サブタイトルにありますが、『飲食店の「不思議な算数」』は本書の本質です。

算数が成立しないと商売ではありません。

自分が独立してビジネスをする際は、本書を読み返し、数字でビジネスが成立するかどうか、しっかり検証してから始めようと思いました。