「ワタシが主役」が消費を動かす
日野佳恵子
ダイヤモンド社
ISBN978-4-478-01006-8

「ワタシが主役」が消費を動かす―お客様の“成功”をイメージできますか?/日野 佳恵子

¥1,575
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<目次>
1章 オフステージからオンステージへ
2章 消費者は、加工者、創造者、発信者へ
3章 お客様は役割が欲しい。”顧客成功”への進化
4章 自分ごと化でお客様が主役に
5章 好き嫌いがベース

本書は、現代の消費者動向について、特に女性の目線から考察しています。
デフレの世の中で消費者がどのように考え、消費行動をとっているかを鋭く洞察しています。
現在の消費者は以下の5点を満たさないと消費行動に移らないと述べています。
•便宜的価値(価格)
•基本的価値(モノ)
•情緒的価値(五感)
•個人的価値(ワタシにとって)
•社会的価値(共感•つながり)
今の消費者は、ただモノを買うだけでは満足しません。すでにただの消費については慣れて、飽きているからです。
自分が納得できる価値や社会的貢献まで考えて商品を選ぶようになっています。
「モノ」から「コト」へ、という言葉がありますが、まさにモノだけでは満足できないのです。
自分のストーリーの中に、商品がマッチするかどうか?がポイントになります。
本書を読めば、同じ商品をどのようにお客さんにプレゼンテーションするか、がはっきりしてくると思います。
新しい消費の視点を提供していることで、本書は非常に価値が高いと思います。
美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?
林 總
ダイヤモンド社
ISBN978-4-478-00391-6

美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!/林 總

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<目次>
第1章 コンピュータは、なぜゴミ製造機になってしまったのか?
第2章 経営者は鳥に、虫に、魚になれ
第3章 パリの町はなぜ美しいのか?
第4章 すべては20対80の法則に支配される
第5章 美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?
第6章 カーナビゲータは、手放せない
第7章 匂いは、元から断て
第8章 足がしびれたままでは、立ち上がれない
第9章 シンプルなほど美しい

本書は、会計の基礎を小説形式のストーリーで学ぶものです。
前書「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の続きとしてストーリーが出来ていますが、本書から読み始めても問題なく管理会計の知識を読む事ができます。
今回は、ビジネスに欠かせないコンピュータをとっかかりに、データをいかに管理し、読み、経営に生かすかを表しています。
また、会計は事実をありのままに表現しているのではなく、事実のある切り口から見せているという、会計の特徴と限界も説明しています。
会計は、会社の姿を数字として表現しますが、それが実態を表すかというと、それがすべてではありません。ある切り口から見た会社の実態を表します。
その限界と問題点をストーリーの最期に用意しており、それがストーリーの面白さとなっています。
管理会計の入門として、とっても読みやすく、シンプルに理解しやすいので、おすすめします。
国語 算数 理科 しごと
岩谷 誠治
日本経済新聞出版社
ISBN978-4-532-31361-6

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」/岩谷 誠治

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<目次>
第Ⅰ章 月曜日
第Ⅱ章 火曜日
第Ⅲ章 水曜日
第Ⅳ章 木曜日
第Ⅴ章 金曜日
第Ⅵ章 土曜日

本書は設定として、「しごと」というものを父から小学5年生の娘に説明するという形式をとっています。
小学五年生に分かるように、「しごと」を会計の観点で言っており、最初に貸借対照表と損益計算書が出てきます。
会計の基礎として上記2表は欠かせないものですが、最初に出てくるのには面食らいました。子供には少し難しいようで、事実、我が家の小学6年生はここで読むのをあきらめてしまいました。
一方、仕事の定義を「約束を守る事」としており、これには納得です。
仕事を作業の集まりと考えると、ひとつひとつの作業において約束を守る事は重要です。約束を守れない作業が多発すると、仕事がきちんと完成しません。
また、仕事をお金の出し入れと考えると、約束を守れず支払いが出来ないと、相手に損害を与え、信頼を失います。収入が期限までになされない場合、倒産になりかねません。
そういった意味で、仕事=約束を守る事は普遍的に基本として忘れてはならないことを改めて痛感しました。
本書は小学生に読ませるには少し難しいですが、中学生以上になれば読めるでしょう。
大人の会計入門としても良いと思います。会計を図解しているので、理解しやすいでしょう。
どん底から這い上がった12人の経営者たち「会社復活」
安田龍平 井上拓編著
経林書房
ISBN4-7673-0978-6

どん底から這い上がった12人の経営者たち「会社復活」/安田 龍平

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<目次>
1 寿司岩 寿司チェーンの新たなる挑戦-数字とハートで復活した
2 コロちゃんのコロッケ屋 恵那から日本全国へ、ケニアから世界へ
3 ホテル豊生 稼働率87%を維持する温泉宿
4 瑞穂 人のパワーが企業を変える古くて新しい伝統企業
5 牧産業 ペットと人間の理想社会に向けて、ワンレイペットの
6 メトラン 医療機器開発のオンリーワンの物語
7 志げ多 事の発端は店長の急死
8 カンキョー 創業の夢は死なず-思いを受け継ぐ開発型企業
9 喫茶店「イフ」 ガンバル家族力を合わせて手造り改装
10 サウンドクラフト 「利益のV字回復」を達成
11 日本ティキューシーセンター 業界の環境変化を乗り越えた技術者集団
12 ウイング 深夜の高速バス、カプセルホテル、第2部の仕事

本書は成功していた企業が、苦境に陥り、そこから這い上がった事例を上げています。
成功した話はよくありますが、苦境から成功した内容はあまり無かったのではと思います。
本書の内容は実例だけにドラマチックになっています。
逆に言えば、ドラマチックなほどの展開ができないと、苦境から成功には転換できないのだと思います。
どの話も、創業時の理念や熱意を思い出し、過去を否定し、新しいことに果敢に取り組むことで、V字回復を遂げています。
成功するためには、失敗してもくじけず、前を向いて、改革をやりとげることが必須だと気づかされます。
尊敬するのは、苦境の時に負けない心を持っていること、再び成功することを信じやりきることです。
いつ会社を清算してもおかしくない状況で、復興させる気持ちを持つ事ができたものだと思います。
その成功への執念が経営者には不可欠だということだと思います。
12のストーリーはどれも心に響きます。失敗してもまだ終わりではないことを教えてくれる事例として知っておきたい本です。
社長が変われば会社は変わる!
石渡美奈
阪急コミュニケーションズ
ISBN978-4-484-07221-0

社長が変われば会社は変わる! ホッピー三代目、跡取り娘の体当たり経営改革/石渡美奈

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<目次>
第一章 「経営の師匠」との出会い
第二章 嵐吹き荒れる「維新」前夜
第三章 「ホッピー」誕生物語
第四章 跡取り娘の履歴書
第五章 ホッピーの力
第六章 ミーナの新•経営改革

本書は、ホッピーで有名なホッピービバレッジ三代目の経営改革を自ら書かれたものです。
当人が自分の過ちを含め、ありのままをさらけ出して書いているので、読んでいてハラハラドキドキしてしまいます。
本書では、経営者になろうと思い、経営する側になり、自分で考え、実行し、大いに反省し、経営の師匠の教えを実行し、ひとつづつ成功する、というステップをその時の感情を含めて素直に書き表しています。個人的に非常に感情移入してしまい、楽しく読めました。
その一方、経営の指南書にあるような、簡単に取り組むだけじゃないの?と思う部分が、実は大変であることも良く分かります。
経営改革を考える方は一人でやる気になっていますが、実際に実行する従業員はなぜ改革しなければならないかが理解できません。
経営者の考えを浸透させるのは大変エネルギーが要ることです。
経営者が従業員をコミュニケーションを常に持ち、従業員を味方にしておかないと改革はできません。
本書では、「経営の師匠」として、(株)武蔵野の小山昇社長を経営のよりどころとしています。
個人的に小山昇社長の著書やコラムを読み、経営テクニックを尊敬しています。
それは、経営手法として従業員に実行してもらえることを本当に考えて実行しているからです。
著者は、小山昇社長の経営指導を素直に取り入れ、改革を実行しており、だんだんと会社に浸透して、経営改革をすすめており、会社自体が進歩していることを実感してます。
経営の実例として、赤裸裸に語っている点で読む価値のある本だと思います。
苦労して、失敗して、工夫して、成功する、というプロセスがリアルに伝わってくるところが、読後の爽快感に繋がっています。
経営に携わる人、これから経営をしようとしている人に広く勧められる本です。