中国で繁盛店をつくるシンプルな方法
関敏
日経BP社
ISBN978-4-8222-3344-0

中国で繁盛店をつくるシンプルな方法―成功のコツはすべて日本にある/関 敏

¥1,575
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<目次>
1章 僕の中国は骨折から始まった
2章 物件探しに1ヶ月、でも見つからない
3章 契約から150日、だが店は開かない
4章 300席あるのに客は20人
5章 60人のスタッフが10人に
6章 中国ビジネス心得帳


中国ビジネスというと製造業のイメージが強かった私ですが、本書を読んで飲食業も有望な市場だと感じました。

なぜなら人口が多いから。

しかも大都市には過密なほど人が集まっているので、高度成長期ならではのビジネス環境の良さがあるのではないでしょうか。


現代日本の成熟した社会では、ただ漫然と飲食業をしていてはすぐに消費者に飽きられます。

開業も多いが、閉店も多いのが現在の日本の飲食業会です。


一方中国では、方向性さえ間違わなければ、高確率で利益が出せそうです。

しかし、日本と比較するとビジネス環境はかなり違っており、日本の常識は通用しないようです。


本書は、そんな中国での飲食ビジネスの体験談がリアルに書かれています。


本書を読んでのポイントは、中国文化が日本と違う部分を楽しむ(筆者は苦しんでいらっしゃったようで恐縮ですが)こと。

もう一つのポイントは、意外と日本と違うのではなく、極端に現象が出ているのでは?と思える部分です。

国や文化が違うとはいえ、同じ人間です。


考え方や感情表現の多少の違いはありますが、同じ延長線上の異なる地点にあるだけです。

「郷に入っては郷に従え」の範囲内ではないかと感じました。

とすると、本書の例を知っておけば、日本で同様のことが起こっても対処できるのではないでしょうか。

つまり、極端な事例として知っておけば、日本の飲食業会でも活用できる内容だと思います。
「売れるキャッチコピー」と「買わせるキャッチコピー」
井出聡
同文舘出版
ISBN978-4-495-59051-2

「売れるキャッチコピー」と「買わせるキャッチコピー」 (DO BOOKS)/井手 聡

¥1,470
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<目次>
第1章 「メリット」「デメリット」で気を引くキャッチコピー
第2章 「好奇心」で誘い込むキャッチコピー
第3章 「感情」に強く訴えかけるキャッチコピー
第4章 「想像」でその気にさせるキャッチコピー
第5章 「大衆心理」を突くキャッチコピー
第6章 「親近感」でピンとこさせるキャッチコピー
第7章 「数字」をフル活用するキャッチコピー
第8章 「安心感」で納得させるキャッチコピー
第9章 「意表」をついてうならせるキャッチコピー
第10章 「変化」「対比」で心を揺さぶるキャッチコピー
第11章 「力強さ」で圧倒するキャッチコピー
第12章 あの手この手で「目立たせる」キャッチコピー


本書は徹頭徹尾実用的なキャッチコピーの文例が詰まった本です。

目次の分類から、実用できそうな感じが漂ってきます。

キャッチコピーの効果については多くの人が理解している思います。

小売店のポップには買わせるためのキャッチコピーがあります。

ネットショップにも買う気にさせるキャッチコピーがあります。

キャッチコピーは言葉であるため、誰でもが簡単にできそうですが、テクニックでもあります。

テクニックではありますが、誰もが知っている日本語なので、ちょっと知識を知っていれば使えるものです。

ポイントは、言いたいことをひとひねりする工夫でしょう。

ボキャブラリが多いほうが良さそうです。

また、キャッチコピーを読んだ時の自分の心の動かされ具合を感じられると、工夫につながります。

本書を読むと、今までに自分が目にしたキャッチコピーの数々が思い出されるのではないでしょうか。

そして、そのキャッチコピーの工夫と心を動かす力に気づくと思います。

人が買うという行為をする時は、必ずしも合理的に判断した結果ではないことがままあります。

衝動的に買いたくなる、今まで気にしなかったのに急に買いたくなる。

こんな時があります。

それはキャッチコピーに心を動かされ、購買行動につながっているかもしれません。

またキャッチコピーは売るための言葉ではありません。

キャッチコピーを「相手の心を動かす言葉」と定義すれば、活用範囲が広がります。

仕事でも使えます。

プレゼン資料にキャッチコピーを使うとか。

上司への説明にキャッチコピーを使うとか。

普段の会話にもキャッチコピーのテクニックを使うと、より自分の言葉が相手に効果的に伝わるでしょう。

ぜひキャッチコピーのテクニックを身につけて、効果的な言葉の使い方をしたいものです。
ユーマネー
中村祐介
講談社biz
ISBN978-4-06-282134-6

ユーマネー-Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法 (講談社BIZ)/中村 祐介

¥1,260
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<目次>
序章 フリー時代のマインド•リセット
1章 知識を集める
2章 注目を集める
3章 評価を集める
4章 お金を集める


本書のタイトル「ユーマネー」は筆者の造語のようです。

現実世界のお金であるリアルマネーに対し、リアルのお金ではなく「自分だけが持てまったく別次元の『通貨』を指しています。」(かぎかっこ内は本文から引用)とのことです。

そして、ユーマネーを効果的に増やす手段が、インターネット上にあるFree(無料)のサービスを活用することです。

無料で情報を集め、人脈を広げ、評価を集める。

これがユーマネーを増やすこととなります。


従来は、リアル世界で出会わなければ人脈ができませんでした。

また、注目も評価も限られた範囲でしか集められません。


しかし、無料のインターネット上のサービスを活用することで、世界中の人と知り合うことができます。


情報発信の仕方によっては、注目も評価も世界中から集める事も夢ではありません。

そう簡単ではありませんが。


本書では、無料のサービスの簡単な紹介と、その活用の実例が述べられています。

あくまで筆者の方法ですが。

無料のサービスを使うので、始めるのに初期投資が不要で、金銭的リスクを負わないのが最大のメリットでしょう。

いかに自分自身を公開できるか。

いかに自分が持っている情報を伝えられるか。

いかにコミュニケーション能力を発揮できるか。

いかに素早く実行に移せるか。


ネットの世界を活用するならば、まずやってみるというフットワークの軽さが大切だと筆者は説いています。

やってみて、足りない部分はすぐ補う。

自分に足りない能力は、TwitterやSNSで協力者を見つける。

ネットの時代で活躍できるのは、職人的能力を持つ人とプロデューサー的能力を持つ人に集約されていくように思えます。

本書はプロデューサー的立場を目指す人にとって、良い参考になると思います。
デキる人は説明力をこう磨く
日本語力向上会議
角川oneテーマ21
ISBN978-4-04-710139-5

デキる人は説明力をこう磨く (角川oneテーマ21)/日本語力向上会議

¥720
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<目次>
第1章 聞き手の気分を考えていますか
第2章 「コイツはできる」と思わせよう
第3章 これこそ正しい喋り方
第4章 さらに効果をあげるために


ビジネスにおいて説明力は大切です。

ビジネスの世界では、自分の意見をキチンと伝えるだけでなく、理解してもらうことが必要になります。

ビジネスだけでなく、あらゆる交渉ごとでも同様でしょう。


たとえ家族とのコミュニケーションでも、説明力があればケンカすることなく自分の意見を聞いてもらうことが可能です。

ベースとなるのは、コミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力は、まず相手がどう受け取るか、を知ること。

心理学の知識はとても役に立ちます。


そして、相手を理解しようとする姿勢も大切な要素です。

相手の理解度合いを推し量り、適切な対応をする、アドリブ力も必要です。

本書を読むと、言葉や態度が与える影響の大きさが理解できると思います。


特にビジネスでは、自分が成果を得られるように、相手をうまく誘導するテクニックが重要になります。

相手を騙すテクニックではなく、納得してもらうためのテクニックです。

仕事が上手にできる人は、コミュニケーション能力が高い傾向にあります。


例外で、コミュニケーション能力が低くても、それ以外に卓越した分野があると、他人から認められることがあります。

それは例外中の例外で、誰もマネできないほどのスキルがあるのが前提です。

大多数の人は、飛び抜けた能力は持っていませんから、地道にコミュニケーション能力を高めるのが得策です。


コミュニケーションは誰もが普通にしているため、意識していないでしょう。

呼吸するのと同じです。


しかし、普段から行われているコミュニケーションだから、磨きをかけると効果がすぐ出るのです。

しかも、意識していない周りの人から一歩抜き出る事ができるのです。

一度本書を読んで、自分のコミュニケーション能力の棚卸しをしてみるのはいかがでしょうか。

欠点が分かれば、それがコミュニケーション能力向上になります。
人は「暗示」で9割動く!
内藤誼人
すばる舎
ISBN978-4-88399-625-4

人は「暗示」で9割動く!/内藤 誼人

¥1,470
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<目次>
Prologue 「暗示」を使えば、こっそり心理誘導できる!
1章 あらゆる場面で人に好かれる「安心感」の与え方
2章 この「同意」ムードで相手はNOと言わなくなる!
3章 心から信頼されてしまう上質な「会話テクニック」
4章 「賢く譲歩」して、スイスイ意見を通す!
5章 困難な相手を手玉にとる「イメージ操作」の極意
6章 「プラスの自己暗示」で一気にパワーアップする!

「暗示」と聞くと、なにかやましいことなのでは?と勘ぐりますが、読んでみると、心理学の知見をもとにした真面目な本です。

人間のコミュニケーション手段は複雑です。

見た目、声色、言い方によって、相手が受け取る印象は大きく変化します。

意味するところが同じでも、表現によって正反対に受け取られることもあります。

誰もが経験していることだと思います。


本書では、「暗示」というキーワードで説明しています。

「暗示」「心理誘導」という言葉から、特殊なテクニックのようなものを期待しますが、特別なものではありません。

ちょっとしたテクニック、理屈を知っているかどうか、の差です。


しかし、その差による影響は大きいのです。


人間は、コミュニケーションの生き物です。

家族でも、仕事でも、友達でも、コミュニケーション無しで生活できません。

だったら、良いコミュニケーションテクニックで、お互い楽しく過ごせたらいいですよね。

本書を読むと、短時間で要領よくコミュニケーションのテクニックを読む事ができます。
あとは、実践あるのみです。