この夏休み、高校一年の私は50冊ぐらい本を読みました。途中で投げたのも入れるともう少し多いと思います。小学生の頃は結構本を読む方でしたが中学から読まなくなってしまいました。今年の3月、春だし卒業だしで新しいことをしようと本を読み始めました。最初の3ヶ月は1月に10冊も読めなかったのですが、6月頃から本を読むのが楽しくなってきて、読む量も増えました。夏休みには、小説、評論だけでなく歴史の本もよく読むようになりました。

そんなこの夏休みに読んだ本で、面白かったbest5を挙げていこうと思います。



5位

シズコさん/佐藤 洋子


100万回生きた猫の作者さんが書いた本です。彼女の親は今で言う毒親であり子供を褒めない、お礼を言わない、いびり続ける、兄弟差別という感じです。それが認知症を発症して母は優しくなっていきます。認知症になって始めて母を愛すことができた先生の葛藤が伝わってきます。最後の方は泣きそうになってしまいました。恐るべき子供たちと並んで、内容は重たいのですが内容が気になるので読み進めてしまいます。


4位 恐るべき子供たち/コクトー



美女と野獣の作者さんが書かれた本。ちなみにコクトーはこの本を書いた当時アヘン中毒で入院していました。姉と弟の健全に見えて歪な関係。他2人で作られる隠れた愛情。倫理観がなく、子供部屋から出られない4人...4人の歪な様子をこれでもかというぐらい書ききっています。最後には近親強姦を超えた愛情みたいなセリフさえ出てきます。重い内容ですが、一度読んだら内容を忘れないインパクトがあります。


3位 ゼロからの資本論/斎藤幸平 



マルクスの社会主義と聞くとソ連や中国の大粛清や文革を思い出して嫌な顔をされる方も多いことでしょう。しかし、マルクスはあんな虐殺望んでません。当たり前ですが。マルクスが望んだ世界とは、モノの負担から解放されてみんな助け合う社会です。ある意味、ソ連中国ら東側よりも西側諸国の方が社会主義に近いという皮肉ですね。マルクスの資本論を高校一年の私でもわかりやすく例を交えて説明してくれています。結構抽象的な文も多いので、現代文、歴史、政治経済などを勉強したい高校生に、おすすめできます。面白いです。


2位 ノルウェイの森/村上春樹 




300ページ✖️2ありますが、1日で読み終わってしまいました。読み終わると感想がなかなか浮かんでこないんですけど読んでる時は夢中になって読んでしまうのが村上春樹のすごさです。文系の男と彼の自殺した友人の彼女である少女が軸となって進んでいく話です。すぐ女遊びに走ります。ちなみに意味のないシーンがかなり多いんですがそれでも読んでてきにならないのはすごいです。


1位 タイムマシン/ヴェルズ



これを100年以上前のイギリスで書いたのがもうすごいです。当時の産業革命とも記述しながら物語が進んでいきます。未来の地球人の描写と説明がリアルティあります。社会風刺も加えていて、作者の表現力の高さが伺えます。どんどん未来に進む時の描写も恐怖が伝わってきて、謎を残すラストも神秘的です。面白過ぎて1時間ぐらいで読み終わってしまいました。初めてのsf体験には贅沢すぎると思うぐらいです。



夏休みに読んで特に面白かった本は、他には「生きづらい明治社会」や、「看護病棟日記」がありますね。前者は通裕道徳について、後者は職業のあり方について考える良いきっかけになりました。学校は嫌ですが、二学期もたくさん古典と歴史の勉強をして、キーボード弾いてたいです。

気になった本はぜひ読んでみて欲しいです、